ジュンコチャン

第40話 期待の新星

1組チーム対3組チームのドッチボールの試合が始まったが最初3組チームは1組と2組の両者の実力を見て不安を感じていた。
特に3組の6年生メンバーの頼りなさが影響している。
薫が先陣を切りチームをまとめ上げ進行の板倉先生からリーダとして認められるものの
彼の本気で投げたボールを止められてしまい一気にやる気を失ってしまう。
3組には勝ち目がないと思われたが順子ちゃんがホープとなる。
6年生のボールを止めたり攻撃を仕掛けたり1年生とは思えない戦いぶりを見せる。
しかし1組チームは手強い。
3組チームの友ちゃんが外野へ行ってしまい先に点を取ったのは1組チームである。
佐々木姉妹の防御レシーブと現在外野にいるが柔道で培って得た大吾[6、1]のフィジカルな身体を武器にしたボールキャッチ。
その2つが1組チームの鉄壁の防御という代名詞だ。
この1組チームの鉄壁の防御を崩さない限り3組チームに勝ち目はないだろう。
ここからが1組チーム対3組チームのドッチボールの試合の続きである。


友ちゃんが外野に行く姿を薫は見ていた。
友ちゃんに当てたボールは床へと転がりそのボールを拾ったのは薫である。
薫「友ちゃん‥」
薫「まだ負けてたまるか!」
友ちゃんの仇を討つかのごとく闘志を燃え上がらせる。
幸助「いけ薫!」
薫「くらえ!」
もう一度1組チーム陣営に本気のボールを投げた。
晴香[6、1]「甘いわね!」
晴香[6、1]は哲也[6、1]を横目にお得意の防御レシーブをかました。
そして宙に浮いたボールを哲也[6、1]がキャッチした。
晴香[6、1]の妹の由紀子[4、1]ではなく哲也[6、1]とペアでブロックした。
薫「おいなんだよそれ!」
哲也[6、1]「何度か見てればできるようになるって」
哲也[6、1]「それにあの浮かしたボールなら誰だって取れるはずだ。」
晴香[6、1]「私と由紀子[4、1]がボールを浮かしていくからみんなは積極的にボールを取りに行ってね!」
尊「そんなのありかよ!」
確かにレシーブによって威力が弱まりフワりと宙に浮いたボールなら誰だって取れるかもしれない。
キャッチする側は佐々木姉妹のどちらかではなくてもいい。
どちらか一方が外野に行ってしまっても防御レシーブは機能する。
そして佐々木姉妹の防御レシーブは2本柱防御レシーブとして進化する。
ただでさえ3組チームが苦しんでいるのにこの局面で1組チームの防御はさらに強固になっていく。
ボールの所有権は1組チームになりボールを持っている哲也[6、1]が攻撃を仕掛ける。
総太郎「あっ晶弘!」
投げたボールは2年生の晶弘に命中してしまう。
順子ちゃん「もう!またどこ投げてるのよ!」
幸助「誰かボールを取りに行け!早く!」
晶弘に当たったボールは勢い良く転がり1組の外野の方に行ってしまいそうだ。
大気「はっはい!」
大気がボールを取りに行こうとしたが間に合わなかった。
ボールは外野の方に転がり大吾[6、1]が拾った。
大気「や!やべえ!」
大吾[6、1]「まだ1組のボールだ。」
大気「うああああ!」
良樹「大気!!」
大気はボールを取りに行こうとしたため大吾[6、1]がいる外野の方に近づいてしまった。
だから大吾[6、1]は近くにいる大気を標的にしたのだ。
また不運にも大気に命中したボールは彼の正面へと飛んでいき大吾[6、1]の方へと戻っていった。
総太郎「うわあ~んもうやだ~」
1組チームの猛攻にたじろぐ総太郎。
1組チームの攻撃はまだ続くようだ。
昌弘と大気は下を向きながら外野へ行った。
大吾[6、1]「相手が悪かったようだな。」
幸助「くそ!」
再びボールを持った大吾[6、1]は次、3組チームの誰を狙うのだろうか。
順子ちゃん「友ちゃんの仇~」
順子ちゃんは大吾[6、1]のボールを受ける気満々だ。
こっちへ投げて来いと言わんばかりに威嚇してくる。
友ちゃん「順子ちゃん…」
外野にいる友ちゃんからも順子ちゃんの威嚇が伝わってくる。
大吾[6、1]が投げるボールもとても速く、それ受けた衝撃がまだ残っているのを感じる。
それよりも強くて速いボールを投げる2組チームの豪[6,2]がいて次の試合で控えているのだから恐ろしい。
こんなところで躓いてはいられない。
順子ちゃんがボールをキャッチして3組チームの反撃といきたい。


順子ちゃん「さあ!こいこい!」
猿のように手を叩き小刻みに体を揺らしながら挑発する順子ちゃん。
総太郎(凄いな…彼女は)
隣で見ている総太郎は順子ちゃんの勇敢さに惹かれる。
しかし大吾[6、1]は順子ちゃんの挑発に乗らず他の誰かをターゲットにする。
ターゲットの中にはもちろん総太郎も含まれている。
試合中に順子ちゃんを落とせなくても人数差で勝つことができる。
3組チームが1組チームの防御を崩せないこの現状において
このまま続いていけばジリ貧して3組チームの敗北は確定するだろう。
大吾[6、1](落とせるところから落としていくか…)
苗(あれ?私狙われている?)
苗は視線を感じボールが飛んでくるのではないかと予感する。
苗「順子ちゃん私を守って!」
大吾[6、1]「フ!」
大吾[6、1]は動くものに察知してボールを投げる。
苗「え!?」
順子ちゃんに守って貰おうと彼女の背後に移動しようとする苗だが
大吾[6、1]が投げたボールが苗が向かう方向に飛んでくる。
このボールに苗は直撃してしまうのか。
尊「させるかよ!」
尊は飛び込んでボールをキャッチして苗を守った。
ゴールキーパーがゴールを守り、失点を阻止するかのようにセービングする動きである。
尊がやったのはダイビングキャッチだ。
取ってすぐにボールを抱え仰向けになった。
幸助「お!!やるじゃねえか尊!」
尊「へへ!どんなもんだい!」
苗(かっカッコいい!)
体を張ってボールをキャッチした尊にちょっと惚れてしまう苗である。
休み時間では幸助たちと遊びでサッカーしてたまにゴールキーパーをしているが
伊達にゴールキーパーをしているわけではないと証明させて見せた。
本場のサッカーではフォワードとして活躍する尊だがボールに食らいついていく力がある。
尊が3組の防御でありキーパーだ。
そして尊はボール掲げて立ち上がった。
板倉先生「ナイスキャッチだ!斎藤」
板倉先生「一応セーフだがそれは怪我しそうだし誰かとぶつかると危ないからあまりするなよ。」
板倉先生「あと理解していると思うがボールが床についたらアウトだからな。」
尊「はい。それはわかってます。」
尊がボールをとってすぐにボールを抱えて仰向けになった理由と
おすすめしない理由は板倉先生の主張通りである。
野球でもみられるダイビングキャッチはキャッチに成功してもしなくてもその後うつ伏せのように横たわる状態になりやすく
ドッチボールのルール上ボールが床についてアウトになってしまうリスクが伴う。
ダイビングキャッチをした本人が怪我するのはまだしも誰かとぶつかって怪我させるのだけはやめたほうがいい。
ドッチボールのような限られたコート内でダイビングキャッチするのはできるだけしない方がいいだろうが
人数が少なくなってくれば多少はやりやすくなるか。
3組チームの防御として機能するが安定はしない。
安定しない防御を防御と言えるかは疑問である。
やはり1組チームのほうが防御力がある上に安定している。
良樹「苗何やってんだよ!」
苗「順子ちゃんに守って貰おうと思っただけよ!」
苗「私たち1年でボールキャッチできたり投げたりできるのは順子ちゃんだけなのよ!」
良樹「いい考えだろうけどボールがいろんなところから飛んでくるからかえって順子の邪魔になるんじゃねえか?」
コート内で四方八方ボールが飛んでくるので誰か一人を盾にしても周りががら空きになってしまう。
良樹「俺たち1年は避けて生き残ることだけを考えた方がいいんじゃね?」
苗「そうね。良樹にしてはいい考えね。」
良樹「おい、一言余計だろ。」
良樹にしてはいい考えであり、無理にボールは取らずに避けて制限時間まで生き残ることだけを考えるのもありかもしれない。
薫「ボールがいろんなところから飛んでくるか…そうか!なるほど」
良樹と苗の会話を耳にした薫は何かひらめいたようだ。
薫「おいお前ら俺にいい考えがある。順子も来い」
ついにリーダー薫の本領発揮か。
景子「う~んちょっとあれだけどやってみるしかないわね」
尊「それで1組の防御を崩せるかはわからねえけどな」
幸助「俺は賛成だぜ!」
順子ちゃん「うん!了解!」
薫「ありがとうみんな!それじゃ始めるぞ!」
反対意見もあったが概ね賛成ということで薫の作戦が実行される。
薫が立てた作戦は何だろうか。


尊はなんとコート内にいる3年生の渚にパスをした。
板倉先生がホイッスルを吹いた。
コート内でパスしたためペナルティにより尊と渚は外野へ行きボールの所有権は1組に移った。
晴香[6、1]「何を考えているの?」
哲也[6、1]「まさか自滅する気か?」
井村校長「どうしたのですかね3組は?何か話し合っていましたが」
板倉先生「何か作戦を立てたのでしょう。今は見届けましょう。」
1組チームの哲也[6、1]がボールを持ってさらに差を広げるべく3組チームに攻撃を仕掛ける。
哲也[6、1]は勢いが乗ったボールを投げる。
その投げたボールは幸助に命中した。
しかしそのボールの当たり方が不自然でありわざとボールに当たりに行ったかのようだった。
幸助であればボールをキャッチできず避けることはできたはずである。
哲也[6、1]「なんだよ!やる気あんのか!」
3組チームの消極的なプレーに少し怒りを覚える哲也[6、1]。
幸助「いや、至って俺たちは本気だぜ。」
これも作戦のうちなのだろう。
幸助の当たったボールは3組チームのコート内に留まった。
幸助は外野へ行き薫がボールを持った。
だが人数差はかなり広まってしまっている。
1組チームは外野の大吾[6、1]を除き一人も外野に行っておらず
3組チームは六人も外野へ行ってしまい中には6年生が二人も行ってしまっている。
劣勢となっている3組チームに井村校長はボーナスチャンスを使用した。
井村校長はホイッスルを吹いた。
井村校長「3組チームにボーナスチャンスです!」
薫(いいタイミングだぜ!)
哲也[6、1]「まさか!これが狙いでわざと!?」
板倉先生「いいんですか?」
ボーナスチャンスを得るために意図的にあのようなプレーをしたのではないかと考える。
これが薫の作戦だったのだろうか。
井村校長「時間は10分を経過しています。」
井村校長「ボーナスチャンスで逆転の一手を狙うのもこのドッチボール大会の醍醐味ではないでしょうか。」
井村校長「3組チームは劣勢状態であることに変わりありません。」
井村校長「ちゃんとルールに沿ってやっているので問題ないと思います。」
板倉先生「はい、わかりました。」
井村校長が3組チームにボーナスチャンスを与えた判断は合理的であると判断した。
薫がボーナス箱に手を突っ込み箱に入っている包み紙を取り出した。
ボーナスチャンスの内容は「ボールチェンジ」だった。
内容を聞いて1組チームメンバーは安堵した。
防御の硬い1組チームにとって「ボールチェンジ」は脅威ではないのだ。
葵[6、1]「「ボールチェンジ」じゃ逆転するのは難しそうね。」
葵[6、1]「そう都合のいいことは起きないものよ。」
薫「まあ、いいさこれはおまけだ。」
薫「ここからが俺たち3組チームの反撃だぜ」


薫はボールを投げる、佐々木姉妹の防御レシーブが及ばないところに攻撃を仕掛けた。
当然1組メンバーたちは避けるが外野にいる幸助がボールを投げさらに尊もボールを投げて続けざまに攻撃する。
いろんな方向からボールを投げられ佐々木姉妹が得意とする防御レシーブが思ったようにできない。
コート内の端っこを狙って投げているためレシーブで浮かせたボールが外野へ行ってしまうため安易にレシーブを繰り出すことができないのだ。
晴香[6、1]「くっいやらしいわね!」
1組チームメンバーはコートの中央に集まってしまう。
コートの右側には幸助、左側には尊、後ろは悠太の三人がいて3組コート内の正面では薫と順子ちゃんが攻撃を仕掛けてくる。
攻撃の手数を増やして1組の防御を崩すのが薫の作戦なのだ。
人数が減るため捨て身で無謀な策ではあるが1組チームの鉄壁の壁にひびを入れることができた。
この作戦が功を奏し1組チームの健[1、1]、花夏[2、1]、和也[2、1]、直樹[2、1]、真平[3、1]の5人を外野へ行かせた。
これで人数差が縮まった。
幸助「くらえ!」
晴香[6、1]「もうそうはさせない!」
晴香[6、1]はチームの防御の要としての維持を見せ防御レシーブを繰り出し浮いたボールを哲也[6、1]がキャッチした。
哲也[6、1]「お返しだ!」
哲也[6、1]は失点を取り返すべく投げるが
順子ちゃん「フン!」
順子ちゃんにしっかりとボールをキャッチされてしまう。
順子ちゃん「ソイヤーーーーー!」
順子ちゃんの怒涛のシュートが炸裂し直樹[5、1]に命中した。
1組チームに同じ名前の直樹がいるが2年生は苗字が菊池で5年生は山崎である。
良樹「よっしゃ順子!!」
哲也[6、1]「ちくしょーー!」
哲也[6、1]はコート内に静止したボールを拾って反撃しようとしたが
3組の6年生メンバーが全員手を挙げて
薫たち「ボーナスチャンス!」
ここでボーナスチャンスを使用した。「ボールチェンジ」のためボールの所有権は再び3組チームになった。
「ボールチェンジ」よりも他のボーナスチャンスの方が良かったがそれでも得られたのは嬉しい誤算であった。
ここでさらに1組チームに追い打ちをかける。
順子ちゃんにボールが渡される。
3組のチームの勢いは止まらない。
薫「いけ!順子!もう一発かましてやれ!」
順子ちゃん「おん!どーりゃーー!」
さらにシュートは威力を増し哲也[6、1]に目掛けて放たれた。
哲也[6、1]「うああああ!」
哲也[6、1]はキャッチを試みるも膝にボールが命中しそれと同時にボールは天高く宙に舞う。
ボールを追って哲也[6、1]はダイビングキャッチするも一歩届かず床にボールは弾みアウトとなった。
哲也[6、1]「くっそーーー!」
悔しながら哲也[6、1]は外野へ行ってしまった。
ついに6年生メンバーの一人を落とした。
豪[6、2]「ほうやるじゃねえか!次の試合が楽しみだぜ!」
順子ちゃんの速球は投げるたびにだんだんと威力が上がっていき豪[6、2]に匹敵するところまできた。
豪[6、2]は順子ちゃんとのドッチボールの試合を待ち望んでいる。
圭人[6、1]「負けんぞ!1年」
圭人[6、1]は順子ちゃんに向かってボールを投げたのだが順子ちゃんは片手でキャッチした。
ボールを吸いこませているかのごとく順子ちゃんの小さな掌に収まった。
圭人[6、1]「はあ!?何?本当にあいつ1年生か?」
3組チームの期待の新星として君臨した順子ちゃんは1組チームの脅威となっていく。
ここに暴君2世が誕生するというのか。
順子ちゃんという存在が1組チームの下の学年のチームメンバーを震え上がらせる。
佐武郎[1、1]「負けっぱなしで終われるか!勝負だ宮沢順子!」
立ち上がったのは1年1組の風間佐武郎だ。
1年生対抗障害物リレーでアンカーを担った佐武郎[1、1]だったが最後の6年生とのペアで走る200mで
順子ちゃんに抜かされ1組は敗北し苦杯をなめる。
佐武郎[1、1]とペアとなって走ったのは尊であるが彼は3組で今回は敵チームである。
運動が大好きで活発な男子であり負けず嫌いの佐武郎[1、1]は順子ちゃんに勝負を挑む。
リレーで負けた雪辱を果たすため佐武郎[1、1]は腰を低くして順子ちゃんの速球を受け止める姿勢を取る。
順子ちゃん「その勝負受けて立つわ!」
順子ちゃん「いくわよ!」
順子ちゃん「おらーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
佐武郎[1、1]の勝負を受ける順子ちゃんは彼に目掛けてシュートした。
ボールは風を帯びて回転しながら佐武郎[1、1]へ一直線に飛んでくる。
尊「なんだあの回転は!」
ボールの回転に尊は目を大きく見開く。
佐武郎[1、1]は両腕で抱えるようにキャッチしようとしたがボールが速すぎて取れず肩に当たって後ろの方に大きく飛んでいく。
佐武郎[1、1]「また‥負けた‥。」
佐武郎[1、1]再び順子ちゃんに敗北か、彼は四つん這いになった。
しかし
大吾[6、1]「まだ終わっていない立て!」
大吾[6、1]は後ろに飛んでいったボールをキャッチしていたのだ。
つまり佐武郎[1、1]はセーフだ。
アウトとなった哲也[6、1]と入れ替わる形で外野から1組コート内に大吾[6、1]入っていた。
1組チームの真打ちがコート内に足を踏み入れていたのだ。
まだ佐武郎[1、1]はコート内に立つことができる。
佐武郎[1、1]「ありがとうございます!」
大吾[6、1]「1年3組宮沢順子、お前を少々見くびっていたがここまでやるとはな」
大吾[6、1]「俺が相手になる。」
大吾[6、1]は順子ちゃんの実力を認め相手になるそうで攻撃の標準を彼女に合わせた。
大吾[6、1]「いくぞ!」
順子ちゃん「来い!」
大吾[6、1]は順子ちゃんに向かってシュートを放った。
順子ちゃん「ぐ!」
1組チームメンバーの中で一番威力の高いボールを受けた順子ちゃん。
ボール受け止めることができたが衝撃により一歩下がってしまった。
順子ちゃん(友ちゃんはこんな強いボールを受けてたのね…許さない!)
大吾[6、1]「流石だな。なら次は俺が受けてやるよ」
順子ちゃん「ええそのつもり!友ちゃんの仇!!!」
順子ちゃんは大吾[6、1]に本気のボールを投げた。
風を纏いゴオオっと!音を立てて飛ばす。今までよりも威力が上がりスピートが上がっている。大吾[6、1]を落とせるか。
大吾[6、1]「この程度か…」
順子ちゃん「なに!?」良樹「順子のボールが!」
大吾[6、1]は順子ちゃんの本気のシュートを軽々と止めた。
やはり豪[6、2]の速球を止めた男は強い。
追い風の吹いてきた3組チームだが、ここでまた強固な壁が立ち塞がる。
3組チームは1組チームに勝つことができるのか。
そして順子ちゃんは大吾[6、1]に勝つことができるのだろうか。

続く

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