ジュンコチャン

第34話 順子ちゃん捜索隊

順子ちゃんが行方不明になり母の幸が弟の保志を連れ彼女を探しに行くが良樹の母も協力する。
途中で矢崎会長と会い彼も順子ちゃん探しに手伝うことになる。
留守番を頼まれたが居ても立っても居られず良樹も順子ちゃんを探すため外に出る。
良樹はまず自分の行きそうな場所に絞り友達の家を訪れる。
真木の家も優の家も順子ちゃんは来ていなかったようだが彼も順子ちゃん探しに手伝うそうで
優の家こと橘家の執事が車を出し、車で順子ちゃんの行方を追う。
商店街の方に向かうところで良樹たちと同じ夏休みの宿題プリントが見つかる。
その宿題プリントが順子ちゃんのものであると優は言い、彼女は飛ばされた宿題を追っていたのだと推理する。
優の考えに賛同する良樹ではあるが順子ちゃんの居場所がわかったわけではない。
順子ちゃんはどこへ行ったのか、良樹たちはまず商店街で彼女を探すことにした。


商店街に入りその途中で良樹は母を見かける。
車の窓を開けて良樹は母を呼んだ。
良樹「母ちゃーん!」
良樹の母「良樹?」
優の執事は一旦車を駐停車した。
良樹は橘家の車に乗っていた。
良樹の母「橘さんいつも良樹がお世話になってます。」
良樹の母「しかしなぜ良樹が?」
良樹「俺も順子が心配なんだ!」
優「私も協力します。一緒に宮沢さんを探しましょう。」
良樹の母「ありがとうございます。」
優の執事「何か手がかりになるものは見つかりましたか?」
良樹の母「何もないです。ご家族と一緒に探していますが矢崎会長も協力してくれています。」
良樹「矢崎のじいちゃんも!?」
良樹の母「他にも何人か協力してくれています。」
これだけの人が順子ちゃん探しを手伝ってくれている。
彼女の失踪はかなり深刻なものであると感じた。
優の執事「警察には連絡したのですか?」
良樹の母「ご家族の意向に沿い、警察に連絡するのは17時過ぎてからになりました。」
時間が過ぎてから警察を呼ぶとは浅い考えだ。
もし誘拐されていたのなら非常に危険だ。
家族として彼女が誘拐されたとは認めたくはないはずだ。
こちらは誘拐説を否定できる手がかりがある。
優「私たちはこれを見つけました。」
良樹の母に見せたのは夏休みの宿題のプリントだ。
優「宮沢さんは飛ばされた宿題を追っていたのだと思います。」
良樹の母「宿題を持っているから可能性はあるかも。風が強いから」
良樹の母「でもその宿題が順子ちゃんのものとは限らないわ。」
良樹の母「宿題の内容が同じなら彼女のものかもしれないけどわからないわ」
確かにこの宿題が彼女のものではあるかは断言できない。
だが良樹と優の同じ内容の宿題プリントであるため順子ちゃんのものではないとも言い切れない。
良樹の母「一応ご家族に連絡するわ」
その宿題を順子ちゃんであるものとみなし彼女の家族に共有することにした。
良樹の母「もしもし宮沢さん?」
幸「もしもし高橋さん?」
良樹の母「うちの息子も順子ちゃんを探したいみたいで今一緒にいます。」
良樹の母「友達も協力してくれるみたいです。」
良樹の母「途中で宿題プリントを見つけたそうなんですが」
良樹の母「宿題が風で飛ばされて順子ちゃんはおそらく宿題を追いかけていたのだと思います。」
幸「なるほど!どうりで行きそうな場所に行ってもいないわけですね。」
良樹の母「まだこれが順子ちゃんのものとは限りませんが」
幸「どこに行ったかはまだわかりませんよね?」
良樹の母「そうですね。まだわかりません。すみません…」
肝心の順子ちゃんがどこに行ったかはわからないままだ。
幸「いいえ、ありがとうございます。順子のために」
幸(いい友達に恵まれてよかったわ)
田舎で育ち保育園も幼稚園にも通っておらず当時は友達が一人もいなかったので
小学校生活はどうなるのか周りの子たちとうまくやっていけるのか親ながら心配だったが
彼女のことを思ってくれる友達ができて母である幸は嬉しく思えた。
だからこそみんな順子ちゃんのことを心配してくれているのだ。
早く顔を見せてみんなを安心させてやってほしい。


良樹の母「今どこにいますか?私たちは今繁華街の方に来ています。」
幸「私は水戸駅の近くにいます。矢崎会長と一緒です。」
良樹の母「また何か進展があれば連絡します。」
幸「はいこちらも」
一旦電話を切り一緒にいる矢崎会長にもその話を共有した。
矢崎会長「うむ。順子ちゃんは飛ばされた宿題を探していたということか。」
矢崎会長「追いかける最中に危なっかしいことはせんでほしんじゃがな。」
幸「諦めが悪い子ですからね。きっとまだ宿題を追いかけているかもしれません。」
矢崎会長「時間が経ちすぎておる。遠くへ行ってしまっているかもしれん。」
矢崎会長「交番に近いところにいるんじゃし、警察に相談した方がいいと思うのじゃが」
警察に相談することを勧める矢崎会長。
時間は16時20分である。
家を出てから約3時間以上経っている。
幸「はい…そうですね。」
幸自身警察に相談するのは乗り気ではない。
矢崎会長は幸の表情を見て警察に相談するのに戸惑っている様子がわかる。
矢崎会長「どうして戸惑っているのじゃ?」
矢崎会長「心強い味方ではないか」
幸「そうですが…いろいろとお世話になっているもので」
幸「また迷惑をかけてしまわないかなっと思いまして」
矢崎会長「ほう…そういうことじゃったか。」
矢崎会長「わしなんかたくさんお世話になっておる。」
矢崎会長「わしは昔な暴走族なんかバカなことやってのう~」
昔暴走族をやっていたことや武勇伝を交えつつ警察にお世話になっていたことを話す。
矢崎会長「そういうことじゃから迷惑だと思っておらんよ。」
幸「ふふふ!わかりました。一度相談してみます!」
話が面白かったのか笑い出し表情が明るくなった。
幸は矢崎会長の提案にのり警察に相談することに決めた。
まだ不安抱える幸ではあるが前向きになるべきである。
警察の力を借りて一秒でも速く順子ちゃんを見つけ出したいところだ。
幸「うっ痛い!あたた…」保志「ママ足!」
両腕で足を抑えてしゃがんだ。
矢崎会長「どうしたんじゃ?」
幸の足を見るとぐるぐるに包帯が巻かれていた。
矢崎会長「な!怪我しておるではないか!」
保志「ママ!クマに襲われて怪我しちゃったの!」
矢崎会長「なんとそれは気の毒に!これ以上長くは歩けんじゃろう」
矢崎会長「無理してはいかん!」
幸「いえ!こんな足の怪我屁の河童です!」
幸「娘のためならこの足くれてやります!」
矢崎会長(いいお母さんじゃな…)
足の痛みを堪え娘を探す母の姿を見て感激したのである。
幸たちは近くの交番へと向かっていった。


良樹の母「あの順子ちゃんはねお腹を怪我しているみたいなの」
良樹「え?そうなのかわからなかった。」
良樹の母「そうよね。お盆休みの期間に怪我をしたの」
良樹にも順子ちゃんの腹部の怪我について教える。
良樹の母「医者から過度な運動はダメって言われているのよ」
優「それは大変ですね。」
飛ばされた宿題を追いかけていたのなら相当な運動量要するため傷口が開いてしまう可能性がある。
傷口が開いて出血していたら大変だ。
優「遠くへ行っていないといいんだけど」
良樹「あいつのことだからわかんねえぞ」
諦めの悪い彼女なら最後まで宿題を追いかけているはずだ。
遠くへ行ってしまう可能性もなくはないと言うことだ。
優「もし痛みでうずくまっているとしたら誰かが見つけているかもしれない。」
誰かが順子ちゃんを見かけた人がいるかもしれないとそう考えた優。
お腹を怪我して誰かが彼女を見つけて病院へ連れて何かしら彼女の安否やら連絡やら知らせが来ていることも考えられる。
優と良樹は車をおりて商店街の周辺で順子ちゃんを見かけていないかお店や通りがかった人に聞いてみることにした。
優「宮沢さんを誰か見かけていないか聞いてみよう。」
良樹「ああ!」
優「執事さんはみんなを呼んで手伝えるか聞いてみて」
優の執事「わかりました!お坊ちゃま!」
他の執事にも手伝えるか頼んだ。
良樹の母「橘さん、ご協力ありがとうございます。」
良樹の母「あ!ごめんなさい!」
再びスマホの着信音がなり応答した。幸である。
状況確認についての話であるが幸は警察に相談したことを伝えた。
17時からにする予定だったが矢崎会長に背中を押されて早めに警察の力を借りることにしたそうなのだ。
良樹の母「賢明な判断です。」
警察もいれば百人力だ。
良樹の母「誰か順子ちゃんを見かけたはいましたか?」
幸「それが見かけた人はいないようです。」
幸たちが訪れた交番でも順子ちゃんを見かけたという連絡はなかった。
その他の役所でも彼女と思わしき子が迷子になったと言う情報はないらしい。
幸「やっぱり誘拐されたんじゃないかって…」
ここでまた誘拐説が浮上する。
警察も誘拐されたという線で操作するということだ。
優「そうですか。これだけ探してもいないんじゃ」
この夏休みの宿題プリントが順子ちゃんのものではないかもしれないし
誘拐されたとしたら抵抗の末、宿題が飛ばされてしまったということも考えられる。
諦めかけそうになったとき
良樹「俺は認めないぞ!」
彼はまだ諦めていなかった。
順子ちゃんが誘拐されたことを否定する。
良樹「俺は最後まで順子を探す!!」
良樹の母「ふふそうね!未来のお嫁さんのためだもんね。」
良樹「だから違うって!」
良樹「優!あいつドラゴンアドベンチャーやるってよ!」
良樹「仲間は一人でも多いほうがいいだろ!」
優「それは頼もしいね。宮沢さんゲーム上手いからね。」
優「あれ?良樹は彼女のことが好きだから必死になってるんじゃないの?」
良樹「ああ!優!お前まで!ああああああ!」
恥ずかしさのあまりダッシュした。
良樹の母「あ!良樹!待ちなさい!」
良樹の母「すみません!一旦電話切ります!」
ここでまた一旦幸との電話を切った。
走って行った良樹を追いかける。
良樹まで見失うわけにはいかない。


友ちゃん「良樹君だ!」良樹「友子じゃん!」
ばったり友ちゃんとその家族に会う。
良樹の母「萱場さんですか?いつもお世話になっております。」
友ちゃんの母「こちらこそお世話になっております。」
友ちゃん「どうしたの慌てて?橘さんも一緒だね。」
良樹「え~とな実はよ!」
順子ちゃんが行方不明であることを友ちゃんにも伝える。
友ちゃんの母はスマホで現在時刻を確認した。
ちょうど17時になる。
本来であれば良樹の家に14時に来て宿題を終わらせてこの時間に順子ちゃんが帰宅する頃だった。
良樹も母もそう思っていた。
8月の後半でまだこの時間帯ならまだまだ明るいが少しずつ空は影りを見せていた。
友ちゃん「私も順子ちゃんを探す!」
良樹「お!助かるぜ!友子!」
友ちゃんの方が良樹らよりも長く一緒にいて遊んでいる時間も長いのでわかるかもしれない。
友ちゃんの母「危険よ!気持ちはわかるけど…」
以前友ちゃんは悪い人と遭遇し暴行を受け生死にかかわるほど危ない目にあったことがある。
二度とそんな目あってほしくはない。
友ちゃん「順子ちゃんは私の大事な友達だから!」友ちゃんの母(そうよね…)
母として娘が友達を大事に思う気持ちと助けたいという意志を尊重したい。
友ちゃん「ママお願い!」
良樹「俺たちがついているから大丈夫です!」
良樹の母「可能な範囲までで構いません。どうかご助力お願いします。」
友ちゃんの母「わかりました。友子いいわよ。」
友ちゃん「ママありがとう!」
友ちゃんの母「ただし私と一緒だからね。絶対に私のもとから離れないことよ。いいわね」
友ちゃん「うんわかった!」
母から順子ちゃん探しの手伝いの許可を貰えた友ちゃんだが
母のもとから離れず一緒に探すことが約束事である。
友ちゃんの母「順子ちゃんにはこちらもお世話になっているからね。」
友ちゃんの母「お互いに助け合っていかなきゃだよね。」友ちゃん「うん!」
順子ちゃんは友ちゃんの初めてできた友達で彼女がいたからたくましく成長したのだ。
ある一件で上級生の男子と仲良くなっている。
日頃の感謝を込め友ちゃんとその家族も順子ちゃんを探すのであった。
友ちゃんも順子ちゃん探しに加わり手分けして探すことになる。
優の執事たちの援助が入り複数台車を使って追跡を始めた。


空から声が聞こえて幸たちは耳を澄ました。それは野外放送であった。
保志「お姉ちゃんの名前だ!」
内容は順子ちゃんについての情報だった。
矢崎会長「お!ついにきたか!」
矢崎会長「わしの仲間がやってくれたぞ!」
友達や知り合いに順子ちゃん探しの手伝いを依頼したのだが彼らから巡り巡って野外放送されるまでこぎつけたのだ。
放送を聞いた人の中には順子ちゃんを探すものがあらわれる。
また事態を理解する助けになってくれており良樹たちが周辺の人たちに順子ちゃんを見かけていないか声をかけやすくなった。
幸「矢崎さん本当にいろいろと申し訳ないです。」
矢崎会長「困ったときは一人で悩まず助けを呼んでみんなで解決するのじゃ」
矢崎会長「みんなが順子ちゃんを探しておる。」
良樹をはじめ優や友ちゃんその家族たちやその他の大勢の人たちが順子ちゃん探しを手伝ってくれている。
そんな彼らを順子ちゃん捜索隊と呼ぼう。
順子ちゃん捜索隊が彼女を探す一方で本人は人気の少ない路地裏でうずくまっていた。
気を失っていたが呼ぶ声が聞こえて目を覚ました。
順子ちゃん「あれ~空から私を呼ぶ声が~」
彼女が聞こえたのは野外放送である。
順子ちゃん「い痛たたた!あらお腹から血が出ちゃってるわ。ちょっと無理しちゃったわね。」
順子ちゃん「私何してたんだっけ?あっ!宿題!」
猫のトートバックの中を確認したら宿題プリントは2枚しかなかった。
宿題がどこに飛ばされたのかわからない。
順子ちゃん「これじゃ探すのは無理ね。あ~どうしよう~」
お腹の怪我の痛みであまり動けないがプリントを紛失して宿題できないことに困っていた。
順子ちゃん「う~あきらめないぞ~」
痛みに耐え立ち上がり残りの宿題を探しに壁に寄りかかりながら歩きだした。
やっぱり彼女は諦めが悪い。
時刻は17時半になってしまった。
大勢の人が探したのにもかかわらず順子ちゃんはまだ見つからない。
幸「順子!どこ行ったのよ!」保志「うああああん!」
幸は跪き保志は大声で泣いた。
矢崎会長「後は警察に任せよう。」
もう限界が来ている。
協力してくれた人も時間が過ぎ断念してしまう。
何の成果も得られないまま順子ちゃん捜索隊解散の危機だ。
やはり彼女は誘拐されてしまったのだろうか。
幸「いやまだよ!諦めちゃだめよ!」
幸「私がしっかしないでどうするのよ!」
幸は立ち上がり親としての意地を見せる。
幸「保志!まだ泣くのは早いわよ!」保志「うん!」
母に鼓舞され保志は泣き止んだ。
矢崎会長「よし!わしも諦めぬぞ!!」
諦めが悪いのは母の幸の方で母からそれが遺伝されたのかもしれない。
そして良樹もだ。彼はある秘策を打ち出す。
良樹「こうなったら食い物であいつを釣ってやる!」
なんと食べ物においで順子ちゃんを帯び寄せる作戦に出たのだ。
優「うまくいくかわからないけど乗った!!」
良樹の母「こうなったらやけくそね!」
店で焼鳥や焼き立てコロッケやパンなど匂いが出る食べ物を片っ端に買った。
同じく幸たちも良樹同様の作戦に出ていた。
順子ちゃんの母だからこそ思いつく作戦でもあるのだ。
矢崎会長「これはいいかもしれんぞ!」
幸「順子ーーー!あんたの大好きなハンバーグよ!!」
それを見てマネする人が増えた。
そして飲食店の料理人たちも協力してくれた。
商店街からおいしそうな食べ物の匂いが広がっていく。
みんなで「順子ちゃーーーんご飯だよーーー!」と叫んだ。
はたして食いしん坊の彼女に匂いと声が届くのだろうか。
順子ちゃん「お!おいしそうな匂い!!」
クンクンと鼻孔をこじ開け商店街から広がる食べ物の匂いを嗅いで歩いていく。
「順子ちゃーーん」と自分の呼ぶ声が聞こえたので表に出て
順子ちゃん「私何か用?」と声を出した。
彼女の声が聞こえてその彼女の姿を見た人が驚いた。
見かけた人「どうしたの!お腹から血が出てるよ!」
順子ちゃん「え~これはへへ…」
弱っているのに気づきすぐに救急車を手配した。
救急車に運ばれたのが順子ちゃんだとわかり幸たちは駆け付けた。


病院で診察の結果大事には至らなかった。
しかし一日安静である。
病室にて
幸「もーーーなにしてんのよ!あんたーー!みんな心配したのよ!!」
保志「うああああん姉ちゃんよかった~!!」
順子ちゃん「えへへ~宿題が飛ばされちゃって…」
やっぱり順子ちゃんは飛ばされた宿題を追いかけていたみたいだ。
優「はい宮沢さん」
順子ちゃん「あ!私の宿題!」
優「やっぱりこれは宮沢さんの宿題だったんだね!」
順子ちゃん「ありがとうでも残りの2枚が~」
回収できなかった宿題プリントが2枚残っているらしい。
優「とりあえず今持ってる宿題プリント見せて」
順子ちゃん「うん」
良樹「今日で終わらせるって言ってたな」
友ちゃん「そうなんだ。終わらせるところまで進めたんだね。偉い!」
順子ちゃん「へへ~偉いでしょう?ああ!でもプリントないから宿題できないんだったどうしよう!」
優「何がないかわかったから後は僕たちに任せて。コピーしておくから」
良樹「そういうことだから大丈夫だぞ順子。」
範囲がわかったのであとは優たちがコピーして順子ちゃんにそれを渡すそうだ。
順子ちゃん「ありがとう~みんな~」
幸「よかったわね。ていうか最初からそうすればよかったんじゃないの!」
幸「困ったときは一人で悩まず助けを呼んでみんなで解決するものなよ!」
矢崎会長「ははは!そうじゃのう!!」
矢崎会長に笑われ少し幸は赤面するのであった。
順子ちゃんは明日で退院できるらしい。
今日は病室で大人しく宿題するのであった。
そして良樹たちは家へと帰っていった。


宮沢家にて父の広武に今日の出来事について話した。
広武「そうかそんなことがでも順子が無事でよかったな。」
幸「ええ、本当に無事でよかったわ。」
幸「みんなの助けがあってよかったわ。」
順子ちゃん探しに友達や大勢の人が助けてくれた。
こんないい友達がいて良かったと感じるのであった。
そして高橋家にて夕飯を終えたころ
良樹の母「宿題は明日からでいいわよ。今日はいろいろ頑張ったからね。」
良樹「いいや今日は寝る前までやるよ。」
今日は後半まともに宿題ができなかった。
しかし今回は見送ろうと思った母であったが良樹は納得のいくまでやるそうだ。
良樹の母「じゃあ頑張りなさい!」
良樹の成長を母は嬉しく思う。
良樹の母「未来のお嫁さんのためにもね!」
良樹「もうからかうのはやめてってば!」

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