ジュンコチャン

第31話 足並み揃えて

夏休みの宿題をまだやっていない良樹に母の指導が入り彼は宿題することになった。
宿題は1階のリビングでやるのだが全部終わるまではお手洗いと寝る時間以外はリビングから出ることはできない。
1週間で終わらせることを目標としているが量がかなり多い。
数と量共に多い国語と算数をいかに早く終わらせるかがカギだ。
算数の計算プリントから始めた良樹だがA4プリントに計算式が余白を埋めるほど出題されていて100問以上あり
1枚終わらせただけでお腹いっぱいだ。
午後14時に順子ちゃんが良樹の家にやってきた。
彼女も宿題する目的で来たが良樹がちゃんと宿題をしているか監視するためでもある。
良樹は母と順子ちゃんの二人が監視されている中で宿題を終わらせることができるのだろうか。


玄関で靴を脱ぎ順子ちゃんはリビングに入った。
リビングは良樹がいてテーブルに宿題が置いてあった。
彼はここで宿題をしている。
良樹の母から事情を聞いて順子ちゃんは納得した。
順子ちゃん「だからここで雁字搦めにしてやらせているんですね。」
良樹の母「こうでもしないとやらないと思うのよ。」
良樹の母「もうあと2週間しかないのよ。」
順子ちゃん「そうですね。もう2週間しかないんですね。」
夏休みは今日入れて2週間しかない。
ずっと遊んでいられないのだ。
最終日までには宿題を終わらせないといけない。
今まさに良樹は宿題に奮闘しているのだ。
良樹「こんなに多いなんてわからなかったぜ。プリントに問題がびっちり!」
良樹「マジで舐めてた!」
宿題の多さに挫けてしまっている良樹。
順子ちゃん「計画的にやらないからよ。」
良樹「ゲームが面白くてよ。時間があっという間に過ぎちゃうんだ。」
順子ちゃん「ドラゴンアドベンチャーね。あれ凄く面白かったわ。」
お盆休み前に順子ちゃんも良樹とその友達とでドラゴンアドベンチャーをして楽しんだ。
本来良樹が宿題をしているのか確かめるのが目的だったが
ゲームの映像に釘付けになり良樹たちとゲームすることになったが良い思い出作りになった。絵日記のネタにもなった。
午後は弟の保志も参加したが彼もそのゲームに対して好評だった。
順子ちゃん「私もあのゲーム買ってもらうことになったの。ゲーム機も一緒にね」
順子ちゃんこと宮沢家では弟の保志メインではあるがドラゴンアドベンチャーのゲームとそれに対応したゲーム機を買う運びとなっているのだ。
良樹「へえーー!!それいいな!!」
順子ちゃんもドラゴンアドベンチャーを買ってもらえると聞いて良樹は歓喜した。
彼女はゲームが得意でゲストプレイで大きな活躍を見せた。
良樹「歓迎するぜ!!俺たちとゲームやろうぜ!!」
順子ちゃん「その前に宿題が先よ!」
良樹の母「その通り!!」
良樹「はーい」
順子ちゃんが来てゲームの話が盛り上がりちょっと手が止まってしまったがすぐに良樹は宿題に集中した。
ゲーム仲間が増えて彼は嬉しいのだ。
今度ゲームをやるときは順子ちゃんも入れて楽しむことができる。
順子ちゃんとゲームがしたいがまずはやるべきことをやってからだ。
宿題を終わらせればゲームもしていいのだから宿題に対するモチベが上がってきている。
目標の1週間で終わらせて残りの1週間はゲーム三昧の日々を送りたい。


順子ちゃん「さて私もやりますか」
いつもの猫のトートバックを持ってきてその中から宿題と筆箱を取り出した。
順子ちゃん「良樹に負けていられないんだから。」
良樹の母「順子ちゃんのほうが余裕で勝ててるわよ。」
良樹の母「良樹は今日始めたばかりだからね。」
良樹の母「順子ちゃんは宿題どれくらい進んでいるの?」
順子ちゃんの夏休みの宿題の進捗を聞いた良樹の母。
順子ちゃん「国語と算数のプリント合わせて残り10枚で」
順子ちゃん「工作はお盆休みで終わらせました。」
順子ちゃん「絵日記は昨日までの分書いてあります。」
順子ちゃん「あとは読書感想文ぐらいですね。」
良樹の母「結構やっているわね。」
良樹「あ~工作はどうするかな~」
工作のネタが決まっていないのはもちろんだが考える余裕がない。
国語と算数をまず終わらせるとして工作を何にするのか良樹は悩み始めた。
良樹「何作ったの?」
参考程度に夏休みの工作は何を作ったか順子ちゃんに聞いてみた。
順子ちゃん「熊のぬいぐるみの貯金箱を作ったの。頭にリボンがついてる。」
良樹の母「あらかわいいわね。とても素敵じゃない!」
良樹「俺も貯金箱にするかな」
貯金箱と言われてそれを作ることに決めた良樹。
彼の父は建築関係の仕事をしていて家にはいくつか木材がある。
父に頼んで協力してもらえばすぐに終わるだろうと思った良樹。
良樹の母「他のにすれば?ん~なければそれでもいいけど」
貯金箱以外を作ってみることを提案する母だがすぐに代案が頭に浮かんでこない。
他に作るものがなければ貯金箱でもよいと言った。
それに対して順子ちゃんは
順子ちゃん「ドラゴンアドベンチャーをネタにするのはどう?」
ドラゴンアドベンチャーにちなんだものを提案した。
良樹「お~それいいアイデアだな。」
良樹の母「順子ちゃんアドバイスありがとね」
良樹の母「けど実現できそうなものがいいかもね。」
良樹「そうだな~」
ゲームから出てくるアイテムなどをアイデアにメーカー側がそれを商品化しグッズ販売することもあるので良い考えではあるが
家庭内でそれを作るにしても材料や予算などの都合で作れるものは限れらてしまうだろう。
大体は架空上のものを再現していくのだからそれを制作したメーカーから聞いてみないと正解はわからない。
作るのは夏休みの工作なのでそこまで忠実に再現する必要はないが。
今年の良樹の夏休みはドラゴンアドベンチャーほぼ一色と言っても過言ではないので
それを象徴した工作こそが彼にとってうってつけの代物になるであろう。
良樹「よし!そうと決まればネタ探しにドラゴンアドベンチャーやりますか!!」
良樹の母「ちょっと待った!」
順子ちゃん「宿題が先じゃないの?」
良樹「は~い…」
ゲームをしようとする良樹に母と順子ちゃんの二人が待ったをかける。
工作のネタ探しはいいがそれだとゲームすることに変わりはない。
まずは取り組まないといけない宿題から先に片づけるべきだ。
順子ちゃん「工作の方も私も協力するわ。ネタ提供したの私だから」
発起人である順子ちゃんも良樹の工作づくりを手伝うそうだ。


良樹の母「ごめんね。ありがとう。本当にありがとう。」
順子ちゃん「いえいえこっちも助かってます。」
順子ちゃん「家にエアコン壊れてて使えないんですよ。」
順子ちゃん「暑くて集中できなくて友達の家や図書館でやっているんです。」
彼女も感謝していて家庭の事情でエアコンが使えないため暑さで宿題がやりにくいみたいだ。
順子ちゃんは快適に宿題ができる環境を探していて今までは友達の友ちゃんの家に行ったり図書館に行ったりしていた。
良樹の家のリビングもエアコンで涼しく宿題がしやすい環境である。
順子ちゃん「やっぱりエアコンがあると涼しくやりやすいですね。」
良樹の母「この暑い時期にエアコンが使えないのは大変ね。」
良樹の母「でもよくやっているわね。偉いわ」
順子ちゃん「友達と一緒だとやる気が出ますし、わからないところがあったらお互い教えあいできるので」
良樹の母「そうね。友達とやるのもありね。」
友達とわからない問題を共有したり進捗を聞いたりして刺激になり宿題に対するモチベが向上するはずだ。
良樹の母「よかったら明日も良樹と一緒に宿題しに来てもいいわよ」
順子ちゃん「いいんですか?ありがとうございます。明日も行きます」
良樹の母「じゃあ明日もよろしくね。」
明日も順子ちゃんが良樹の家に来て宿題することになった。
順子ちゃん「今日と明日で国語と算数を終わらせるわ」
この2日間で国語と算数のプリントを終わらせると意気込む順子ちゃん。
良樹の母「良樹も頑張らないとね。」
良樹の母「こっちも国語と算数を今日と明日で終わらせるつもりよ。」
良樹の母「足並み揃えて宿題終わらせちゃいましょう!」
良樹「え~この量2日でいけるのか~」
目標は同じだが良樹の方が遥かに量が多い。
順子ちゃんみたいに計画的にやらなかったツケが回っているのだ。
順子ちゃんが来てからようやく計算プリント1枚終わらせることができた。
合わせて7枚終わらせた。
15時になり良樹の母が二人に冷たい麦茶を出した。
コップの中に氷も入っていた。氷はブロック状の一口サイズである。
良樹の母「麦茶冷やしてあるから飲んでね。」
順子ちゃん「ありがとうございます。」
順子ちゃんは麦茶を一気の飲みして1つ氷を口に入れて舐め転がした。
良樹の母「お…お代わりはいかが?いる?」
順子ちゃん「ふい、おがわりぐばはい。」
口に氷を入れたままお代わりすると応答した。
順子ちゃんの飲みっぷりを見て何かを察した良樹の母はお菓子が積まれたバスケットを出してみた。
良樹の母「お菓子いっぱいあるから食べてね。」
順子ちゃん「はーい」
良樹「フッ」なぜか良樹は鼻で笑った。
良樹「俺の分も食べていいぞ」
順子ちゃん「うん!ありがと!」
良樹の母「いいの良樹?」
良樹「うん、順子よく食べるんだ。」
順子ちゃんはよく食べるのだと言って良樹は自分の分のお菓子を彼女にあげた。
順子ちゃんは鉛筆片手に漢字プリントをやりながらもう片方の手で
お菓子をムシャムシャバリバリと音を立てて食べていく。
良樹は静かに順子ちゃんのお菓子を食べる咀嚼音を聞きながら集中して計算プリントをしていた。
ほんの10分程度でバスケットに積まれていたお菓子が綺麗さっぱりなくなった。
最後のしめに2杯目の麦茶を一気飲みして大きなゲップをした。
順子ちゃん「ごちそうさまでした。」
良樹の母(やっぱり全部食べちゃった)察した通り彼女は大食いだった。
だが順子ちゃんが食べている間に良樹は計算プリントをもう1枚終わらせることができた。
彼女の咀嚼音が彼の集中力を高めたのだろうか。
良樹の母「ごめんね順子ちゃん。明日の分のお菓子がなくなっちゃったわ」
順子ちゃん「あ!!ごめんなさい!おいしくってつい…」
良樹の母「いいのよ。でも明日は麦茶だけでも出しておくからね。」
良樹の母「良樹当分お菓子ないけどいい?」
良樹「いいよ順子がドラゴンアドベンチャー買うって言ってたし」
良樹「宿題が終わればこれからいい付き合いになるしな」
良樹の母「あ~そう…」
お菓子よりゲームであり彼女と友達とのマルチプレイを楽しみにしている。
ゲーム友達として順子ちゃんを受け入れた良樹である。


たくさんあったお菓子を平らげるほどの食いっぷりには驚いたが
しっかり者であり面倒見も良い点から印象を損なうことは全然ないと見た。
ゲームがきっかけではあるがこれからも良好な関係を築いてほしいと良樹の母は思う。
良樹の母「順子ちゃんこれから良樹のことお願いね。」
良樹の母「きっといろいろ迷惑をかけると思うけど」
良樹の母「どうか末永く良樹の面倒見てもらえると助かるわ」
良樹「末永くってどこまでのこと考えてんの母ちゃん!?」
母の頭の中は結婚のことまで考えているかもしれない。
順子ちゃん「これは面倒見る子が増えたかもしれませんね。」
順子ちゃん「私には弟がいて面倒見ているんです。」
順子ちゃん「父が残業で母がパートで忙しくて夜遅くまで帰れないときは私が料理して家事をするんです。」
良樹の母「あらそういうことね。本当にしっかり者なのね~」
順子ちゃんの面倒見のよさは弟の面倒を見ているという背景があると知った良樹の母。
良樹の母「料理できるなんて流石ね。まだ良樹と同い年で1年生なのに」
順子ちゃん「意外とやってみたら案外できるもんなんですね…多分…」
順子ちゃん「作れる料理は少ないですが」
良樹の母「これからどんどん作れるようになっていくわ」
良樹の母「何度も失敗することもあると思うけどレシピを見てまずは手順通りに」
良樹の母「そして決められた材料と分量を守れば大丈夫」
良樹の母「できてきたらそこから自己流にアレンジしていくのよ。まあ基本よね~」
順子ちゃんに料理のアドバイスをする良樹の母であるが彼女のことをますます気に入っていく。
良樹の母「あ~正直良樹のお嫁にしたいくらいだわ」
良樹「なに順子の前で言ってるんだよ!」
顔を赤らめる良樹と本音を漏らす良樹の母。
順子ちゃん「う~ん宿題をやっていなかったことだからなんか頼りないかな~」
良樹の母「はははですよね~」
良樹に対する順子ちゃんの客観的で率直な意見だった。
人柄については言及しなかったが宿題をしていない計画性のなさが彼女にとってマイナスポイントだったようだ。
良樹の母「ほら良樹頑張りなさい!!」
良樹の母「まずは算数を全部終わらせていいとこ見せるのよ!」
良樹「わっわかってるよ!やらなきゃいけないんだから!」
赤面する良樹であるが手を止めずに熱心に宿題をする。
この後黙々と良樹は宿題を進めていくが
夏休みの宿題を終わらせるために奮闘しているのか
順子ちゃんに認めてもらいたいから躍起になって宿題をしているのかわからなくなってくる。
母が面白そうに見ているとなんだかおかしくなってくる。
良樹は気持ちを整理するためしゃべりだした。
良樹「おっ俺は別に宿題を終わらせなきゃいけないからやってるんだぜ」
良樹「終わらなかったら先生に怒られちゃうしな」
良樹「まあ順子は優の家みたくお金持ちのほうがいいもんな」
良樹「あとあいつ俺より全然しっかりしてるし…」
順子ちゃん「急にどうしたの良樹?」
良樹「ああああ!今のなし!今のなしだから忘れてくれ~!!」
良樹の母「はははははははははは!」
良樹が滑稽すぎて高らかに笑ってしまう母。
良樹「あ~母ちゃんからかわないでくれよ~」
良樹の母「何もしてないわよ~クスッ」
良樹の顔はトマトのように赤くなる。
母の策略にとうとう熟されたか。


順子ちゃん「じゃあ良樹明日も宿題しに来るからね。」
良樹「おう」
順子ちゃん「お邪魔しました。」
良樹の母「は~い。また明日ね」
時刻は17時になり順子ちゃんは自分の家に帰っていった。
この日順子ちゃんは国語と算数のプリント合わせて5枚終わらせ残りはもう半分で5枚である。
良樹は合計で計算プリントを13枚終わらせることができた。
計算プリントを午前9時からやり始めて昼食を挟み17時までやって約7時間、
休憩したり手が止まったりもしたが半日でこれだけ進めることができたのは上出来である。
半日でこの進み具合なら寝る前の23時までに算数の方はすべて終わらせることができるだろう。
しかしそれができるかどうか怪しくなってきている。
長時間やっているので疲れがたまってきていて集中力がだいぶ落ちてきている。
途中計算がわからなくなったり計算ミスをしたりなどその都度母がフォローするがだんだんペースが遅くなってきた。
順子ちゃんが帰っての17時から夕ご飯の19時の2時間で計算プリントは2枚しか終わっていない。
残り10枚だが23時までに全部終わらせそうにない。
夕ご飯後眠気が良樹を襲う。
ウトウトしていて何度も首をカックンしてしまう。
良樹の母「お~い良樹~起きてる?」
良樹「ふあ!うっうん」
こうやって眠たくなっている良樹を母が起こしているのだ。
一度休憩を取らせて寝かせたらきっとそのまま朝まで寝てしまっただろう。
良樹の母(う~ん無理かしらね~)
良樹の母「眠そうね。疲れちゃった?」
ある程度進めて本当に限界が来たら寝かせようと思った良樹の母。
様子を伺い、良樹の意思と体調次第で本日の宿題作業を終わらせるつもりである。
良樹「まっまだ大丈夫。頑張る。」
良樹の母「そうね彼女のためにもね。」
良樹「そうじゃないし!」
母の応援で集中力を取り戻し宿題を続ける意地を見せた。
21時に良樹の父が仕事から帰ってきた。
良樹の父「お!良樹ここで宿題してるのか偉いなこんな遅くに」
良樹の父「あと2週間くらいだから追い込ませて一気に宿題を終わらせたいってことだな」
良樹「まっまあ…そういうことだけど…」
父はカレンダーを見て良樹が宿題をする姿を見て自分なりの解釈で息子の意思を汲み取った。
良樹の母「実はね…」
コツコツ宿題をやってきていると思っている父だが母から真実を告げられる。
良樹の父「マジか~そういうことだったのか。こうなっていたとはわからなかったな~」
良樹の父「早く終わらせないとヤバいな!」
良樹「うん!やばいよ!」
父は仕事が忙しく良樹が宿題をやっていないことに気づいていなかったのだ。
良樹の母「朝から10時間やってて疲れがきているわ。」
良樹の母「私はお風呂の準備するから晩御飯温めて食べて」
良樹の母「良樹の面倒見てくれる?」
良樹の父「わかったよ。」
母の代わりに父が良樹の宿題の面倒を見るようになった。
夕食を食べながら父は良樹の宿題を見守っていた。
そして夕食を食べ終えコップに麦茶を淹れて良樹の分の麦茶も出した。
良樹の父「ほらこれ飲んで頑張れ」
良樹「ありがとう」
夕食で使った食器を洗い終わった父は良樹の宿題の計算プリントを見た。
母がお風呂場にいるのでバレないと思い仕事で使っているメモ帳を取り出し白紙のページをやぶりスマホの電卓アプリで
手つかずの計算プリントの答えを全問書き出した。
そしてその紙を良樹に渡した。
良樹の父「良樹今のうちだ!」
良樹「父ちゃんありがとう、でも自分の力で頑張るよ!」
良樹は自分の力で頑張りたいと言った。
良樹の父「そうだな。自分の力で頑張らないとだな。悪かったな。」
良樹の父「次からはちゃんと宿題するんだぞ」
良樹「はーい」
良樹の父「まあ今の良樹なら絶対に終わらせることができそうだな」
宿題の多さとそれをやらなかったことで大変な思いをしているがそれが良樹にとって良い経験になったはずだ。
来年の夏休みは計画を立てて宿題をすると期待したい。
父の応援でやる気を取り戻し遅れを取り戻すかのようにペースを上げて宿題に取り組んだ。


23時になり良樹の体力は限界になり自分の部屋のベットでぐっすり寝た。
今日で算数プリントは終わらせることができなかったが計算プリントは合計19枚終わらせた。
このペースなら間に合いそうだ。
そして明日の午前中いっぱいで算数を終わらせることができた。
良樹「やっと算数終わったぜ!」
良樹の母「やったわね良樹!」
全部の解答が正確かどうかわからないが膨大な量の計算プリントを終わらせることができた良樹は今ものすごい達成感を味わった。
良樹「よし次は国語だ!」
宿題に対する意識が高まってきて次は国語に取り組む良樹。
これには母も嬉しく思っている。
今度は指定された文字をひたすらA4用紙に書くのだがこれを一気に全部終わらせるにはかなりの根気がいるだろう。
やる気に満ち溢れている良樹ならきっと成し遂げられるはずである。
そして午後順子ちゃんは良樹の家で宿題の続きをやる予定だ。
猫のトートバックに筆箱と残りの算数と国語のプリントを入れた。
順子ちゃん「いってきまーす!」
幸「いってらっしゃい、頑張ってね」
順子ちゃんは家を出て良樹の家に向かった。
順子ちゃん「ちょっと風が強いわね。スカートでこなきゃよかった」
外は風が強く順子ちゃんはスカートが開かないように抑えて歩いていた。
それがあるトラブルを呼ぶことになってしまった。
順子ちゃん「あ!宿題が」
なんと風で宿題が飛ばされてしまったのだ。
順子ちゃんは飛ばされた宿題を無事回収し良樹と一緒に宿題ができるのだろうか。

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