ジュンコチャン

第49話 退院祝いのプレゼント

※この小説にはプロモーションが含まれています。

新学期記念全校生徒ドッチボール大会を経てあれから1ヶ月が過ぎた。
6年生の桂里奈の退院するその先日のお話。


桂里奈の病室にいつもの四人がお見舞いしに来てくれた。
クラスメイトで6年生の幸助と薫、1年生の順子ちゃんと友ちゃんである。
この四人はだいたい他の人よりも早くお見舞いに来る傾向があり
先に桂里奈の家族こと浅見家よりも早くお見舞いに来たこともある。
浅見家とこの四人がどちらが桂里奈のお見舞いに行けるか競っているようにも見えた。
しかし回数では圧倒的に桂里奈の家族が上であり自分の大切な家族である娘だから体調を心配するのは当然なのだ。
次にお見舞いの回数が多い順子ちゃんたちだが特に友ちゃんと薫は病室で苦楽をともにした仲だから
いかにこの病室で過ごす時間が大変が二人はわかっているから桂里奈のことを大事にしようとする気持ちが芽生えるのだ。
今回の順子ちゃんのお見舞いは学校の帰りであり、ついでにいくかみたいなノリの雰囲気も乗っかっている。
8月の初めくらいに友ちゃんと薫が退院してからが桂里奈は孤独との戦いが始まったのだ。
桂里奈は顎の骨折で食事も喋ることもできず、さらに大きかったのは尾てい骨の骨折でまともに動くことすらできなかった。
さらには右腕も骨折していてこれでは普段の生活を送るのは厳しいため病院で療養するしか他になかったのだ。
身体的にも精神的にも大きな負担がのしかかっているからこそ桂里奈の心のケアやサポートが必要で
みんな彼女のことを思い、顔合わせてお見舞いしている。
このように家族や友達が自分のことを大切に思ってくれていることに桂里奈は胸いっぱいである。
この3ヶ月、薫と友ちゃんが退院してから桂里奈が療養する病室に恵という女の子を初め
いろんな人が入院しこの彼女のいる病室に入って出会いと別れを繰り返した。
ちなみに恵も完治し8月の半ばくらいで退院して保育園で順子ちゃんの弟の保志と仲良くやっている。
家族や友達のお見舞いやリハビリを重ね、専門の医者と看護師の支援があったおかげで
桂里奈の容態が安定し尾てい骨も正常にくっつき、固形物を食べるのは若干の不安もあるが顎も治りつつある。
右腕の骨折も治ったので近日退院が予定されているということだ。
医師から退院できると太鼓判を押してくれたのでもう安心である。
薫「桂里奈もこれでやっと退院だな」
桂里奈「ありがとう薫、みんなのおかげでここまでこれたよ」
桂里奈の感謝の言葉をそして声を聞いて薫の顔は赤くなり照れくさくなる。
そんな薫を横目で幸助はニヤリと笑いながら彼をからかう。
幸助「お〜薫、彼女できたか〜」
薫「おい!幸助何言ってんだよ!」
男女間で仲良くしている光景を目にすると彼氏ができたとか彼女ができたとかでからかって賑わうなど
思春期を迎える子どもたちではそういった恋愛感情を抱きやすくなる。
順子ちゃん「桂里奈お姉ちゃんと仲良くなれてよかったね〜」
友ちゃん「ふふ、桂里奈お姉ちゃんのこといろいろ心配してたからね」
下心が付くようなそんな年頃ではない順子ちゃんと友ちゃんだが桂里奈と薫が仲良くいることに喜ばしく思い
きっと恋愛感情みたいなものも含まれているかもしれない。


友ちゃん「う〜ん退院祝いどうしようかな…」
順子ちゃん「退院祝い?」
友ちゃん「うん、桂里奈お姉ちゃんに助けてくれたからそのお礼がしたくて」
薫「あ〜そうか」
友ちゃんの言葉で薫は当時のことを振り返って思い出した。
あの事件に桂里奈が助けに来なかったからもっと大変な目に遭っていただろう。
だから友ちゃんはお礼がしたくて感謝の気持ちを形にしたくて何か桂里奈にプレゼントしたいそうなのだ。
しかし友ちゃんの様子を見るに桂里奈の退院祝いのプレゼントを何にするかまだ決まっていないらしくて悩んでいるのだ。
桂里奈「大丈夫だよ」
桂里奈はそう言うと紙束のようなものを出してベットのオーバーテーブルに置いた。
その紙束は桂里奈が利き手ではない左手で書いた文字でありお世辞にも上手いとは言えず目を凝らさないと読めないものだった。
薫「まだ持ってたのか、桂里奈」
桂里奈は薫の言葉に深く頷いた。
友ちゃんと薫の三人がこの病室で療養していたとき二人の会話に入りたくて手書きで書いて伝えてそれを薫が読んでいたのだ。
それが桂里奈の大切な思い出で宝物なのである。
大切なものを既にたくさんもらったから退院祝いプレゼントはもう十分だよという意思表示であるのだ。
幸助「いらないって言ってるなら別にいいんじゃないか?」
ちょっと素っ気ない感じだが幸助は無理しなくてもいいのではないかという意味で言っている。
順子ちゃん「それでもやっぱり友ちゃんはお礼したいんじゃない?」
友ちゃん「うん、だったと思うから…」
薫「柔道の試合あったもんな…」
桂里奈「ううん、気にしないで…」
桂里奈「ごめんね…ドッチボール…」
薫「ああ〜それはいいって」
お互い申し訳なけなさそうであるがどこか微笑ましい。
しかし新学期記念全校生徒ドッチボール大会に対する未練は桂里奈のほうが大きいだろう。
幸助「う〜ん正直桂里奈の力は欲しかったな」
薫「桂里奈がいてくれればなって俺も言ってたよ」
当時ドッチボール大会で幸助と薫は3組チームの戦力として桂里奈を期待していて1学期の初期からそう思っていた。
桂里奈がいてくれたらと幸助と薫は愚痴を漏らしていたので
順子ちゃんも友ちゃんもそれが耳に入っているので言い逃れできないから本当のことを言ったのだろう。
ドッチボール大会も桂里奈たち6年生にとっては小学校の生活の集大成の1つとも言える晴れ舞台である。
桂里奈をメンバーを入れて優勝つまりは全勝を狙っていたのだ。
落ち込む桂里奈だが幸助と薫は別に彼女を責めているわけではない。
予期せぬ事件に巻き込まれてしまっただけであり本来なら桂里奈も活躍していたはずなのである。
本音で幸助と薫が言ってしまったは少なくとも3組チームのメンバーの中にも
言葉にはしなかったが心の中では彼らと同じことを思っていただろう。
桂里奈はそっとオーバーテーブルに鉛筆1本置いた。
薫「牛久先生から貰ったんだな」
幸助「なんとか1勝したぜ!」
鼻の下に人差し指を当て鼻筋を軽くこすって照れくさそうに幸助は言った。
結果はどうあれ全チーム1勝して全校生徒が鉛筆1本を得ることができたから良かった方である。
後日牛久先生が授業の進捗も兼ね鉛筆1本プレゼントしたのだ。
これも桂里奈の分まで頑張った証としてはもちろん最高のプレゼントになっているはずだ。
薫「俺も幸助も友ちゃんもみんな頑張ったんだぞ」
薫「特に順子は凄かったぜ!」
幸助「あの豪の速い球を取ったり、点取ったりなホントに順子は凄かったぜ!」
順子ちゃん「へへー!まあね!」
幸助と薫の話から順子ちゃんの活躍は凄まじく桂里奈も他の友達から耳が痛くなるほど聞いていた。
だからこそ6年生である桂里奈はこれでドッチボール大会が最後だったから悔やまれるのだ。
この約3ヶ月の療養期間は桂里奈にとって大変だったはずだ。
桂里奈「運動会は頑張るからね」
幸助「そっか!運動会から桂里奈も出れるもんな!」
薫「でもあんまり無理はすんなよ先生もみんなも心配しているだろうし」
運動会が開催される前に完治できたのが幸いだがみんな桂里奈を気を遣ってしまうだろう。
これは桂里奈にプレッシャーを与えないこととみんなが彼女に過度な期待を抱かせないということでもあるのだ。
運動会も小学校で最後になるからドッチボール大会で参加できなかった分も含めて全力で取り組みたいのが桂里奈の本心だ。
できれば彼女に最高の魅せ場があることを期待しつつ不公平感がないようにしていきたいところだ。
きっと先生たちが桂里奈のために何かしら企画を考えているに違いない。
運動会も得点で競うといったチーム対抗で行われる都合上彼女ばかりに贔屓させてはいけない。
しかし桂里奈が運動会にすること自体に意味がある。
結果よりもまず運動会全体で不完全燃焼で終わらせないようにしたい。
彼女にとって家族や友達がいかに大切でかけがえない存在か改めて知り、
大変な思いはしたが失ってしまったものは何一つなかったはずだ。
失った代償を強いて言えば彼女を孤独にさせてしまった時間だけだろう。
桂里奈の空白なってしまった時間を代償に捉えるのなら安いものである。
友ちゃんが地に足をついて生きていることが桂里奈にとって嬉しいことなのだ。
しかし友ちゃんにとっては桂里奈は命の恩人なのである。
良いことした人はその分だけ吹っ切れやすくなるため前向きになれるが
助けてもらった側は助けてくれた人に恩返ししなればいけない使命感に駆られてしまう。
どちらかといえば救われた友ちゃんが桂里奈に何かもてなしてあげたいということなので
桂里奈が前向きな進んでいこうとする一方で友ちゃんはちょっと気をとがめているような後ろ向きな様子である。
友ちゃんが少し暗い表情を浮かべているのを見てそれに気づいた薫は退院祝いのプレゼントを彼女と一緒に考える決心がついた。
薫(仕方ねえな…)
薫「友ちゃん、桂里奈になんかいいプレゼント一緒に考えようぜ!」
友ちゃん「うん!」
順子ちゃん「よーし!私も協力するわ!」
幸助「薫がやるなら協力するか」
幸助は乗り気ではないようだが置いていかれたくないこともあって彼も協力することにした。
ドッチボール大会でも本音を漏らしていたが薫にスポットが当てられて幸助自身いろいろ葛藤していたのだ。
どちらかが目立ってちやほやされるとどちらかが不貞腐れてしまうような感じだ。
意外と薫に対して負けず嫌いなところもあって、二人は親友でもあり互いにライバル的な存在でもある。
今までの小学校生活において幸助と薫の男二人は桂里奈と決して仲は良くはなく
幸助と薫が問題児だったことも起因し仲が非常に悪いと断言できてしまう。
順子ちゃんが入学した1学期の初めの頃のブランコ騒動からその関係性を理解している。
現在は和解しているがさらに親睦を深めるために退院祝いのプレゼントがうってつけだ。
卒業式の時、三人が笑顔で旅立つことを信じて。





病院を後にした順子ちゃんたち四人は桂里奈の退院祝いのためにおもちゃ屋に寄ってみた。
順子ちゃん「これはどうかしら?」
ゲームコーナーの商品棚から「ドラゴンアドベンチャー」というゲームソフトのサンプルの空箱のパッケージを取って
それを薫たちに見せた。
幸助「ドラゴンアドベンチャーじゃん!」
薫「へえ〜順子もこういうのもやるんだな!」
順子ちゃん「良樹と一緒と遊んだら面白くてお父さんにお願いしたら買ってもらったの」
幸助と薫の反応から彼も「ドラゴンアドベンチャー」のプレイヤーであることがわかる。
桂里奈の退院祝いのことを忘れてしまったかのように「ドラゴンアドベンチャー」の話に切り替わった。
幸助「順子はクリアしたのか?」
順子ちゃん「うん!でもラスボス倒して平和になったと思ったらまだ続きがあるみたいよ」
幸助「お!そこまで進んだがやるな〜」
薫「ゲームもできんのか!意外といろいろできるんだな」
薫「実はまだ俺クリアしてなくてオーブまだ6個なんだよな」
順子ちゃん「結構勢いで任せてみると案外できるもんよ!」
「ドラゴンアドベンチャー」にもクリア後のイベントが用意されていてそれが俗に言うエンドコンテンツである。
エンドコンテンツとはメインストーリークリア後のやりこみ要素でプレイヤーを長く楽しんでもらうためのものである。
幸助と薫は順子ちゃんもゲームをしていて特に自分たちの好きな分野にも挑戦していてそれでいて上手いと知って彼女に興味を持つ。
友ちゃん(順子ちゃんもドラゴンアドベンチャーやってるって聞いたけど薫とここまで盛り上がるなんて)
三人がゲームの「ドラゴンアドベンチャー」の話の輪に友ちゃんは入れなくなってしまった。
友ちゃんは「ドラゴンアドベンチャー」は未プレイである。
ゲームタイトル1つだけでも話題になると1つのコミュニティが形成される。
一般的にゲームに関してだけ言えばそのコミュニティが形成されると
実際にプレイしている人としていない人の間に自然と溝が生まれてしまう。
この溝を埋めるための解決法はすごくシンプルで実際にプレイした人が宣伝を含め共感を与えることである。
未プレイヤー側がそれでその魅力を感じ実際にプレイしてユーザーが増えることが好ましい形となる。
または未プレイヤー側が話題に挙がったそのゲームを買ってプレイしてコミュニティに入ることもあるだろう。
友ちゃん「私もドラゴンアドベンチャーやってみようかな」
順子ちゃん「友ちゃんもやるの!?あのゲーム面白いわよ!」
順子ちゃん「一緒にやろっか!」
幸助「これは薫も負けてられないな」
薫「ゲームは好きだけど俺あんまりゲームは得意な方じゃないんだよな」
友ちゃんが「ドラゴンアドベンチャー」というゲームをやることを決心したのは
ゲーム自体がおもしろいというよりもきっとコミュニティに入りたいからだろう。
実際にプレーしてみて友ちゃんがそのゲームのおもしろさに気づければなによりである。
ドッチボール大会で友ちゃんも目を見張る活躍をした友ちゃんだからゲームでも活躍するポテンシャルを秘めているだろう。
薫「ちなみに友ちゃんはGVD持っているのか?」
友ちゃん「お父さんが趣味でゲームやってるからあるよ」
幸助「お!!買ってもらえそうだな!」
友ちゃんの話は三人には朗報である。
ゲームを起動するための据え置き機であるGVD(G
me Of Vision Device :ゲームオブビジョンデバイス)を
既に持っているらしく遊ぶための土台は整っていた。
また友ちゃんの父が趣味でゲームをやっているなら買ってもらえる可能性は非常に高い。
友ちゃんも「ドラゴンアドベンチャー」を遊ぶことになったみたいだが
桂里奈の退院祝いをどうするかについてはまだ決まっていなかった。
順子ちゃん「ねえ桂里奈お姉ちゃんの退院祝いドラゴンアドベンチャーでいいんじゃない?」
幸助「いいな!賛成!」
人気のゲームのため個人差はあっても楽しめるコンテンツになっているので
その価値も担保となりプレゼントととして嬉しい代物になるはずだ。
なんと言っても協力プレーができるため桂里奈と一緒にプレイすればさらに仲を深まりそうである。
薫「けど桂里奈ってゲームするのか?」
幸助「あいつがゲームしてるところ見たことも聞いたこともねえな〜」
幸助「それにゲーム機(GVD)持ってなかったらあれじゃんよ…」
幸助と薫の話から桂里奈はゲームに興味があるのかわからないそうである。
薫「俺たちにとっては嬉しいけど桂里奈はこういうの好きなのかわかんねえんだよな」
幸助「ああ〜そういうところでいまいち女子と話ができなかったりするんだよね」
友ちゃん「順子ちゃんがどうして男子とも仲が良いのかわかった気がする」
友ちゃんの苦笑いしている表情を見て薫は何かを察した。
薫「まあ、友ちゃんドラゴンアドベンチャーはおもしろいから退屈しないと思うぜ」
男子と女子では好みのジャンルがそれぞれ違うのは当然のことである。
そういった理由で女子たちと話が合わないと男子である幸助と薫は嘆いているのだ。
「ドラゴンアドベンチャー」というゲームをプレゼントするのは魅力的な提案だが
幸助と薫のような男性向けのものであることは否定できない。
もちろん女性でも楽しめる内容になっていて順子ちゃんもハマってプレイしているがプレイヤー率は圧倒的に男性が多い。
クラスメイトの良樹とその友達と順子ちゃんで遊んでいるのが裏付けとなり
なぜ順子ちゃんが男子とも仲が良いのかゲームを通してその解像度を上げるきっかけとなっている。
それに気づいたから友ちゃんもコミュニティの輪に入って幸助と薫に合わせようとしているのだ。
薫は友ちゃんの気持ちを尊重したが無理はするなとは言わずゲームを通してもっと仲良くなりたいからおもしろいよと言うだけに留めた。
しかし今、肝心なのは桂里奈の退院祝いのプレゼントを「ドラゴンアドベンチャー」にして良いのかである。
全員一致で賛成の流れだが桂里奈の気持ちも考えなければいけない。
そもそも桂里奈はゲームするのかそれを起動させるためのGVDないしゲーム機を持っているのかも怪しい。
薫「買うとしてもまずは金だよな…」
特別版と通常版の2タイプあり価格は違うが安い方の通常版でも税込み6500円する。
6500円を小学生4人でお互いお金を工面して買うのには少々厳しい金額である。
薫「幸助、お前んち羽振りがいいだろ!」
幸助「まあ親父の稼ぎがいいほうだけど母ちゃんがさ〜」
幸助「薫だってNoble(ノーブル)じゃん!」
Noble(ノーブル)とはGVD(G
me Of Vision Device Noble:ゲームオブビジョンデバイスノーブル)の上位機種のことであり
通常のGVDよりも値段が高く倍くらいする。
薫「前のGVDが壊れちゃってな」
薫「実は俺の退院祝いに買ってくれたんだ。」
それぞれ家庭内での経済事情を聞く限りだと問題はなさそうだが個人的な事情で苦労しているようである
順子ちゃん「親に説得してなんとかしてみるわ」
幸助「俺も説得してみるけどあんまり期待するなよ」
友ちゃん「私もお小遣い多めにもらえる聞いてみるね」
薫「気が利くな友ちゃん」
薫「まあ俺と友ちゃんの方が話を理解してくれそうだからな」
友ちゃんと薫は桂里奈と三人で病室で療養して共に支え合っていた間柄だから
そう言った補正があるため友ちゃんと薫のそれぞれの両親も理解してくれるだろう。
四人でお金を出し合えば「ドラゴンアドベンチャー」のゲームソフト本体はなんとか買えそうな雰囲気だ。
しかし桂里奈がGVⅮを持っていないと本体を買わせる羽目になってしまう。
薫「桂里奈にゲームするか聞いてみるか、後女子にも聞いてみるよ」
幸助「まずはそこからになるな」
桂里奈の好みを聞いて納得のいくものを選ぶのが賢明だ。
友ちゃん「他も見てみよう」
薫「ああゲームばかりも良くないもんな」
一旦保留の運びとなったが、とりあえず退院祝いのプレゼントの候補の1つがゲーム「ドラゴンアドベンチャー」になった。






順子ちゃんたちはおもちゃ屋のゲームコーナーからおもちゃとぬいぐるみコーナーに移動した。
幸助「お!あれなんかいいんじゃないか?」
順子ちゃん「いいわね!あれ!」
友ちゃん「かわいいね!私もあれがいいかも!」
薫「これ桂里奈にぴったりなんじゃないのか?」
おもちゃとぬいぐるみコーナーで順子ちゃんたちが目を引くものを見つけた。
それは二頭身でデフォルメされたマスコットのような可愛らしいカンガルーのぬいぐるみで
さらに道着を着ていてボクシンググローブをはめている。
その名前は「ファイティングガルー」である。
友ちゃん「あれ?これいくらなのかな?」
早速このぬいぐるみの「ファイティングガルー」の購入を検討しようとしたが値札が付いていなかった。
非売品なのだろうか、すると店員が来てくれた。
店員「君たちもイベントに参加するかい?」
順子ちゃん「イベント?」
幸助「そうかこれは景品か!」
つまりこの「ファイティングガルー」というぬいぐるみの景品なのである。
薫「一か八かやってみるか!」
順子ちゃんたちは店員からビンゴカードを渡された。
果たして景品ゲットなるか…。

続く

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