第15話 余裕をもって気長に
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駄菓子屋エビスは子どもたちが交流を深める憩いの場とすることをコンセプトとしたエビスじいちゃん。
理貴も納得しコンセプトに合うアイデアを模索し始めたがそれをどうやって実現するのか
まだ二人の話し合いの終わりが全然見えてこなかった。
お茶会というアイデアは6畳の和室スペースを使う上で駄菓子屋エビスのコンセプトと相性がよさそうに思えたが
お菓子は買わせてからにするのか買うのを約束してから客を畳に上がらせるのかどちらがいいのかについて悩んでいる。
お茶会自体が商売として成り立つのか、お菓子を無料で提供するのか、
それとも購入を促すのかという葛藤は、理想と現実の狭間で揺れ動く。
エビスじいちゃんと理貴は壁を背に腕を組んで寄りかかり駄菓子屋の行く末を頭に浮かんでいた。
お茶会の案も兼ね、駄菓子屋の中に名前も顔もわからない多くの子供たちが滞在していて
和室の畳でお茶を飲む子供の姿と玄関口付近でお菓子を探している光景がおぼろげに頭の中で妄想していた。
その妄想はお互い違うものではあるが目指すべき方向性は一緒のはずである。
エビスじいちゃん「とりあえずテーブルと座布団置いてみるか?」
理貴「うん、とりあえずやってみるのもありだね。」
売れるか売れないかよりもまずはやってみるのが一番である。
まずはお茶会の案を実行し6畳の畳のスペースに座布団とテーブルを置いてみることから始める。
その方がイメージもしやすいだろうし見えなかった気づきも出てくるはずだからそこから考えてみてからでもいいだろう。
行動を起こさない限り何も浮かばないし次の一手も出てこない。
余ったテーブルと座布団はないか探す二人。
2階には恵美須の仏壇が置いてあるがもともと倉庫小屋だったことからまだ物は置いてある。
ひょっとしたらすぐにテーブルと座布団は見つかるかもしれない。
埃がついた家具や織物を払いながらテーブルと座布団を探しているが
懐かしいものも出てきて昔のことを思い出しながら物思いに耽っていた。
使わなくなってしまったが思い出の品がここには沢山眠っている。
理貴「お!いいのあったよ!」
理貴はテーブルを見つけ、物と物の隙間からそのテーブルを引っ張り出した。
そのテーブルは木製で脚を折りたたむことができる丸みがあるコンパクトなテーブルだ。
理貴「あ~でもこれはダメだな~」
しかし脚が折れていて天板も割れていて全然使えないものになっていた。
エビスじいちゃん「これじゃだめじゃな」
理貴「でもなんでこんなの残ってるんだ?捨てておけよ」
エビスじいちゃん「すまんの~捨てるのめんどくさかったんじゃ。」
エビスじいちゃん「見つけてやっと思い出したぞい。」
ガラクタと言われてもしょうがないようなものあるが
物置小屋の名残を残す2階の部屋は家族と共に過ごしてきたものでエビスじいちゃんにとっては愛着があり
当時は仕事もあって忙しくて捨てるに捨てられなかったのもあっただろう。
テーブルは捨てる場合は粗大ごみになるため料金が発生してしまう。
木製のため分解して燃えるゴミに捨てるという方法もあるにはあるのだが。
エビスじいちゃん「理貴、これ直せるかのう?」
理貴「ガムテープとか木工用ボンドでもつけて直してみるか?」
エビスじいちゃん「後は風呂敷でもかぶせて誤魔化そうかの」
理貴「う~ん」
無理やりにでも壊れたテーブルを使おうとしているみたいだが立ち止まる。
エビスじいちゃん「子どもたちにこれを使わせるのはよくないじゃろう」
理貴「こんなもん使ったらやべえよな」
ガムテープや木工用ボンドで壊れた部分に補修すれば使えそうかもしれないが
万が一のことを考えて使用するのは断念したが賢明な判断である。
子どもが使用するので突然壊れて怪我をさせてしまってはいけない。
もしかしたらテーブルに乗って乱暴する子だっているかもしれない。
その時テーブルが壊れて怪我することもあり得るが
注意したのにそれを守らず起こしてしまった行為に対して
それ見たことかと自業自得だとが自己責任だとかを押し付けて
設備の甘さをうまく取り繕うなんてこともできそうではあるが
なんだがそれは悪質で駄菓子屋エビスのコンセプトには絶対にそぐわない。
上記なような邪な考えまでには至るまでもなく二人は既に壊れたテーブルは絶対に使わないことにした。
いろんなお客さんを想定して不利益がないようにしておきたい。
できるだけ価格が安いテーブルを選ぶが初期投資すべきものが増えてしまった。
エアコンについては金を惜しまず購入にする気だが他の思わぬ出費に頭を悩ましてしまいそうだ。
資金も限られているのでなんでもかんでも新調して余計な出費がでないようにしたいところだ。
理貴「仕方ないからテーブルも買っておこう」
エビスじいちゃん「テーブルも仕方ないがそれも安いのでいいぞい」
理貴「リサイクルショップでもいいもんな」
エビスじいちゃん「座布団ぐらいは家にあるものだけで何とかしたいのう」
理貴「流石に座布団はあるはずだよ」
小屋の2階だけでなく家に戻って物置なども部屋なども調べて余った座布団を探してみた。
しわだらけで色も落ちているが使えそうな座布団を何枚か見つけた。
エビスじいちゃん「うぬ~こうゆうのか」
実際にその座布団に座ったがどうもエビスじいちゃんには座り心地がよくない。
理貴も座ってみたがなにか下に敷いただけになっていて沈み込みが感じない。
エビスじいちゃんは低反発なものが好きなためこういう座布団は向かない。
今リビングで使用されているエビスじいちゃん専用の座布団は低反発で沈み込みがあり
これ一つ頭に乗せてよくリビングで寝ていることが多いのだ。
低反発が好みが故にあまりエビスじいちゃんは寝返りを打たないので
血行が悪くなって肩こりや腰痛など体の不調を訴えることがあるのだ。
そういうことで妻の恵比須に言われて睡眠の質の改善のため高反発なマットレスに変えたエピソードがある。
しかし寝返りがしやすくなった分通気性がよくなったためか今度は冬の時期は寒くなって睡眠の質が低下してしまうそうだ。
ちなみ理貴はこだわりがないが、エビスじいちゃんはこだわりがあっていろいろ困っている。
エビスじいちゃん「子どもたちにこんな座布団使わせるわけにはいかんじゃろ」
古いのも原因だがエビスじいちゃんは低反発じゃない座布団を子どもたちに使わせるのが嫌みたいだ。
理貴「え~これでいいだろ~親父はこれ使わないじゃん」
エビスじいちゃん「だーめじゃ!翔吉君らの足がしびれてしまうではないか!」
エビスじいちゃん「やっぱりこうふわっとしてて深みのあるものがいいんじゃ!」
こんな感じで一歩も譲れないようなのだ。
エビスじいちゃんは子どものたちのことを考えているようだが、
おそらく自分基準で考えている節もあって低反発の座布団を推奨しているそうだ。
理貴「はいはい…」
後ろ髪をかきながらしぶしぶエビスじいちゃんの言うことに従った理貴。
駄菓子屋エビスで使う座布団はエビスじいちゃんの好みの低反発なものになった。
理貴「じゃあ親父の座布団使うか」
エビスじいちゃん「いいやこの座布団はわしのじゃ!!」
理貴「はいはい」
座布団も結局新しいものにすることになった。
エビスじいちゃん「なんかこれだけは譲れんのじゃ」
エビスじいちゃん「お客さまに最高のサービスの提供してやらんとな」
理貴「うんそれでこそオリーブ元店長!」
エビスじいちゃんの納得のいく心地よい座布団を見つけて子どもたちに最高のサービスをもてなしたほうがいい。
だから理貴は父の考えに極力首を突っ込まないようにしている。
父の好きなようにする、それを軸として考えているので本人が納得のいくものにしたほうがいいと
理貴はそう思い従ったまでである
理貴が父に対して元店長と言ったが、オリーブで店長をやってきた現役の父の姿が再び戻ってきたような気がした。
エビスじいちゃん「すまんなわしのわがまま言ってしまって」
理貴「ふふ別にいいって」
エビスじいちゃん「座布団はわしが払う。」
エビスじいちゃん「わしだってお金がないわけじゃないからのう」
理貴「うんじゃあ座布団は親父の好きなのにすればいい」
息子の理貴に負担を強いてしまっていることに申し訳なくなってしまったのか
座布団はエビスじいちゃんが買うことにした。
エビスじいちゃん「そうじゃこの際だからいい座布団に交換しようかのう」
そこのところもエビスじいちゃんの好きにやって欲しいものだ。
エビスじいちゃん「これはもう捨てちゃおうかな?」
理貴「まだこの座布団は俺が使うけど、椅子はうまく分解して燃えるゴミに出せるようにしておくよ」
理貴「その前に試しに置いてみないか?」
エビスじいちゃん「使い道はここしかないじゃろうし置いてみるか」
あるものだけで座布団とテーブルは決まらなかったが、
見つけた壊れた椅子と不採用になった座布団を使って実際に駄菓子屋に置いてみて
どのような配置が合うのか試行錯誤することにした。
お茶会みたいのをするかどうかは確定していない。
実際に置いてみて合う合わないか判断すれば、
新しいものを買ったときに置いてみてやっぱり合わなかったっとなれば損をしてしまう。
本番環境では使わない予定だったが実験として使い道ができただけでもよかった気がする。
壊れたテーブルの脚にガムテープでぐるぐる巻きにして固定して何とかテーブルとして使用できる感じになった。
しかしやっぱり見た目が悪いので使わなくて正解である。
そして座布団を周りに4つ置いて座った時にお互い向き合うように東西南北と置いた。
エビスじいちゃん「ここに翔吉君とその友達が座っていてわしがここに座っているような感じだのう」
4人用のテーブルとしてみた時、エビスじいちゃんは
自分と翔吉とその友達がここで座ってお菓子やお茶を飲んで会話しているシーンをイメージした。
理貴「うん悪くないんじゃないかな」
理貴「けど…ここからだと見えないね」
理貴は客の立ち入り用の玄関から中を見渡したのだが前にお菓子が置いてある商品棚が邪魔して中の様子が見えなくなっている。
これでは中の様子がわからないし、お茶会と言われても変に思われるかもしれない。
やるのであれば中の様子が見えるようにお菓子の見出しを見直す必要がある。
例えば子どもたちがお茶会をしている様子など確認できるように見せて置けば
畳に上がることに対しての抵抗感も減らせるかもしれない。
まさに親しみが持てる雰囲気づくりが重要ということだ。
理貴「今こうしてお菓子が置いてるからちゃんと駄菓子屋としての体裁は整っていると思うけど」
理貴「外の方にも駄菓子だってわかるようにしないとな」
中だけでなくここが駄菓子屋だとわかるように外装も整える必要もあるだろう。
入り口前に駄菓子屋エビスと書いた立て看板だけしか置いていない。
二人は客用の入り口玄関から外にで小屋を見上げる。
エビスじいちゃん「上の小屋の部分に駄菓子屋エビスって書いた看板が必要ってことじゃの」
多分二人は壁面看板のことを言っているのだろう。
壁面看板とは店の入り口の上部の一番目立つ箇所などに建物の壁面に設置する看板のことである。
壁面看板があれば宣伝効果にも広告効果にも繋がり何よりも
人がたまたま通った時にここが駄菓子屋であるということを知らしめることができるのだ。
外装にも気を配り目立つようにしておけばコンビニすら車が必要なこの住宅街に
駄菓子屋が建てば子どもたちの人気者になること間違いなしだ。
人気者は少し言い過ぎだが話題にはなるはずだ。
もうすでに翔吉を始めとした子どもたちがこの駄菓子屋を気に入ってくれている。
集客のために壁面看板の設置を検討しているが
その肝心の値段だが小型なものでも10万円以上はかかる。
値段を見て二人は中に入って畳に座り肩を落とした。
エビスじいちゃん「はあ~」
エビスじいちゃんは大きなため息をついた。
またしても初期投資で悩んでしまった。
エビスじいちゃんの駄菓子屋は趣味から本格的へと移り変わる過渡期に来ている。
初期投資には惜しまなく使う姿勢なのだが理貴の負担感は否めないし
エアコンは仕方ないにしろ、エビスじいちゃんは高額な歯の治療が控えている。
そう思うと腰が重くなってしまうエビスじいちゃん。
スマホでできるだけ安い物を探している理貴を隣でエビスじいちゃんは見つめていた。
理貴「う~ん外注するとやっぱり10万はしちゃいそうだね」
エビスじいちゃん「看板はあれだけでいいんでえねえか?」
エビスじいちゃんは入り口においてある立て看板に指差した。
一応あれだけでも翔吉たちはここが駄菓子屋であると気づいてくれた。
理貴「開業を考えているんでしょ?」
理貴「問屋に開業届を提出するんだったら、中途半端なものにしないでできるところはやっちゃおうよ」
エビスじいちゃん「じゃけど、う~ん」
理貴「ところでさ、いつまでに開業届を出すの?」
エビスじいちゃん「あ~まだ決めてなかったな」
開業の見通しについてのことだがエビスじいちゃんが納得のいく駄菓子屋を築いて
開業届を書いて問屋に提出するまでが本筋となるのだろうが期日についてはまだ決めてなかったのだ。
エビスじいちゃん「あ~思ったんじゃがまだそんなに焦らんでもよくねえか?」
理貴「そこは親父次第だとは思うだけどな~でも急ぎでもないよな。」
エビスじいちゃん「そう焦る必要もない、余裕を持って気長にやるぞい」
期日は決めてないがすぐにお金を出さなければいけないほど急ぎではないことに気づき
エビスじいちゃんの腰が軽くなり、立ち上がって腕を伸ばした。
そして理貴も壁面看板の関連サイトもブラウザバックしスマホをホーム画面に戻した。
お金を出し渋っているなら資金を貯めてからでもいいはずである。
理貴「期日も決めるのもいいんじゃない?」
理貴「だらだらしちゃいそうだし。子どもたちもそう待ってくれないよ」
余裕を持って気長にじっくりとやるのも結構だが期日を決めないとメリハリがない。
多分今のエビスじいちゃんじゃ3年ぐらいはかかるかもしれない。
理貴「遅くても来年の春頃ぐらいには本格始動といこうよ」
エビスじいちゃん「いやいや来年の冬頃でもいいんでねえか?」
理貴「それは遅すぎるって~」
いろいろ二人で話した結果間を取って期日を来年の夏ぐらいにした。
約1年ぐらい猶予を持つことができたがこれは遅くても来年の夏までにはということで来年の春までに開業を目標としたい。
昨日言われた指摘とやるべき課題を照らし合わせていく。
理貴は鉛筆を持って今敷かれている座布団に座ってガムテープで脚を補強したテーブルの耐久性を確かめながら
指摘が書いてあるメモ書きと白紙のルーズリーフを並べて置いた。
エビスじいちゃんは家のリビングからお気に入りの座布団を持ってきてそれに座った。
理貴「さてなにが必要でなにが優先かまとめておこう」
開業を目標とし指摘を受けた上で理貴は何が必要か箇条書きで書いていきそこから優先順位を決めていく。
順番にエアコン(空調管理、お菓子の品質を保つため)、お菓子の陳列棚(お菓子の配置と見出し)、
テーブルと座布団(スペース活用とお茶会などのコミュニティ用)、
冷蔵ショーケース(飲み物を冷やすため)、壁面看板(駄菓子屋の広告用)、書類関係(開業届など)である。
以上が理貴の基準で考えた優先順位である。
しかしエビスじいちゃんは首を傾げている。
理貴「う~んまずはこんなもんかな」
必要なものを書き出したが二人で話し合った中で出されたものでまた何かしら気づけば増えていくこともありそうだ。
優先順位を第1位としたのがエアコンなのは空調管理やチョコなどのお菓子が暑さなどの影響で溶けない様にするためだけではなく
エビスのじいちゃんとお客さんがこの駄菓子屋エビスで快適に過ごせるようにするためだからであり
お菓子の購入とお茶会のコミュニティの両立するためにはエアコンが最重要になっているのだ。
優先順位の第2位をお菓子の陳列棚にしたのは今のお菓子の配置ではお茶会用のテーブルと座布団が見えなくなっているため
配置の見直しが必要になっている状態であるものだけで何とかしたいのが本音ではあるが
奥の方にお菓子を置くことになってしまうので遠くからでもお菓子を効果的に見せる商品棚が見つかればそちらに乗り換えたいからだ。
下位においた冷蔵ショーケースや壁面看板は時期的に考えてまだ必要ではないからこの順位にした。
エビスじいちゃん「ふ~ん理貴はそう考えておるのか」
理貴「けどなんか順位が変動しそうだな~」
エビスじいちゃん「そう思うの~エアコンは理貴のボーナスまで待ちたいし」
エビスじいちゃん「看板さえ出せれば中はどうあれここが駄菓子屋だってわかってくれるじゃろう」
エビスじいちゃんの優先順位は理貴とは異なっていて壁面看板が2位くらいに位置している。
親子で優先順位が違うのは
エビスじいちゃんの場合は駄菓子屋エビスの外観や内観に絶対に必要なものとしての基準で考えていて
理貴の場合は今の状態からできそうなことから基準に順序立てているからである。
理貴「予算的に考えたら看板は後になっちゃうよ」
理貴「30万ぐらいはかかるんじゃないかって予想しているよ」
エビスじいちゃん「そんなにするかのう?看板は手作りでいいんじゃねえか?」
理貴「え~手作り?今あるものじゃだけじゃ無理だし俺そういう系はあんまりできないし親父が作るんだったらいいけど」
エビスじいちゃん「いやわしもこういうのは苦手じゃのう」
理貴「とりあえずまずはデザインだけでも考えたら?」
エビスじいちゃん「うむ~」
壁面看板は外注するのは高いので自作しようか考えていたが二人は自信がないそうだ。
自作しようにも家にあるものだけでも限界はあり材料費でお金がかかってしまう。
失敗して下手すれば費用がかさんでしまい外注よりもお金がかかる恐れがある。
デザインだけでも考えたほうがいいが駄菓子屋のイメージにも直結するためしっかり構想を練らないといけない。
理貴もただでさえ仕事で忙しいはずなのに金も出していて休みの日も体を休めず父のために駄菓子屋経営に協力してくれている。
本人は乗り気ではないのもあり看板の制作まで負担をかけさせたくはない。
怪我する恐れもあるためエビスじいちゃん本人も歯の治療や健康のことも考えデザインだけでも考えておいて看板については外注するという意向だ。
開業の目標を遅くても来年の夏としたのは予算の都合でこうしたのも資金を貯める計画を立てるためで理貴は夏のボーナスも考慮しているのだ。
開業のロードマップにおいて壁面看板は終盤ぐらいになるだろう。
エビスじいちゃん「安く大量に仕入れるためにこんなに時間と金を費やさんといけとはなんとも皮肉じゃな」
理貴「うんうんマジそれ!」
今後も今までのような方法でお菓子を仕入れていくつもりではあるが歯がゆくなっている父に理貴は深く共感した。
理貴「お菓子はどうすっかな~またコンビニかオリーブで仕事帰りついで買っておこうかな」
理貴はスマホで近くでお菓子が買えるお店やスーパーを探していた。
その中で理貴はいいのを見つける。
理貴「親父ここなんかどうだ!家から8㎞あるけどディスカウントスーパーがあるみたいだよ」
エビスじいちゃん「お~!そんなとこにあったんか!」
理貴「新しくできたのかな?行ってみない?」
エビスじいちゃん「いいな!行ってみよう!」
エビスじいちゃんと理貴はお菓子を買うがてらディスカウントスーパーを視察することにした。
駄菓子屋エビスをめぐるエビスじいちゃんと理貴の話し合いはまだまだ続きそうである。
続く
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