第14話 見えてきた輪郭
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日付が変わる時間帯に理貴が仕事から帰ってきた。
隣近所は明かりが消え夜の静寂へと眠りにつく中、星川家はポツンと1部屋ライトがついている。
その部屋は和室のリビングである。
理貴「親父まだ起きているのか」
いつものなら父はこの時間帯に寝ているが珍しく起きていた。
今日は玉井と本多が子供を連れて駄菓子屋エビスに来店する予定だった。
理貴「ふふ、そういうことか」
起きていることはきっと良い結果が得られたんだろうと理貴は勝手に思い込む。
成功の余韻とやらを伝えたくて理貴が帰ってくるまで起きているのだろうか。
玄関の扉を開けた理貴は明かりがついた部屋のほうに行った。
理貴「ただいま親父」
エビスじいちゃん「おう理貴、おかえり待ってたぞい!」
やはり期待通り良いことがあったようだ。
良いことがあればいつも明るい表情を見せる。
理貴「じゃあお先に売上はいくらだったの?」
前置きはなしにして売上という数字の成果を聞く理貴。
父は笑顔を浮かべつつも眠たそうな顔をしているので過程はさておき結果だけ先に教えてもらえればいい。
この前は散々な結果で落胆したが今回は玉井と本多という大人のお客さんが来て評価が下されている。
同じ仕事仲間としてはもちろん現役の小売業界のプロの目線から指摘もあって
あれこれ言われたかもしれないがそれでもなおこの表情。
前回よりもハードルをあげたとしても期待せずにはいられない。
果たして売上金額はいくらだったのか。
エビスじいちゃん「まあまあ理貴よ、そんな急かすんじゃない」
エビスじいちゃん「あ~おほん!売上はジャラジャラジャラジャカジャン!5000円じゃ!っとまあまあじゃな」
少し焦らしながら売上金額を表したエビスじいちゃん。
それを聞いた理貴はガッツポーズした。
5000円という売上はここの駄菓子屋で過去最高額である。
お菓子の配置にこだわり限られた中で最大限のことをしてきたのでそれに報われた感じがして理貴も一安心だ。
エビスじいちゃん「理貴、明日も仕事あるんか?」
理貴「休みだよ」
エビスじいちゃん「そうかそんじゃわしは寝る。詳しい話は明日言おう」
エビスじいちゃん「ふわ~ほいじゃおやすみ~」
理貴「おやすみ~」
あくびをしながらエビスじいちゃんは寝床に着いた。
最高の売上金額ではあるが何をいわれたか気になるところ。
玉井と本多はエビスじいちゃん(星川店長)の意見を鵜呑みにせず自分の意見を言ってくる人たちだ。
良いところは良いと言ってくれるが悪いところもとことん悪いというはずだ。
リビングのテーブルにおいてあるこのメモ書きに指摘された点が書かれているのだろう。
こうやって置いてあるということは読んでおけということだ。
読んで確認しようと思ったがそれは読まず理貴は仕事の疲れを癒すため英気を養うことにした。
仕事のことでいろいろ考えなければいけないことが山ほどあるが
明日は休みということで駄菓子屋のことだけに専念できる。
はみがきと入浴を済ませしばらくして理貴も眠りについた。
そして明日、昨日の成果を待ち望む理貴に日の光が差し込まれた。
エビスじいちゃんも気持ちよく目を覚ました。
朝食を済ませて駄菓子屋の様子を見ながらエビスじいちゃんはある封筒を理貴に渡した。
中身は昨日言っていた5000円が入っていた。
1000円札が5枚入っていて理貴はそれを両手に持って天に掲げ玉井と本多に感謝の念を込めた。
理貴「ありがとうございます!玉井店長!本多さん!」
商品棚を見ると空きや隙間が気になるほど多めに買ってくれたのがわかる。
エビスじいちゃんの見立ては間違いなくあたりめや柿の種など酒のつまみになるお菓子がある程度売られていた。
玉井も本多は酒とビールを飲んでいるからそのつまみとして買う動機にもなってくれたはずだ。
お菓子を買うのを建前としてこの駄菓子屋を支援する形で資金を提供するといった側面も感じ取れる。
エビスじいちゃんはリビングのテーブルに置いてあったメモ書きを理貴に渡した。
エビスじいちゃん「これが玉井と本多が言ってたやつじゃ」
エビスじいちゃん「テーブルにわかりやすいように置いておいたが読んでくれたか?」
理貴「いや~何言われるのか怖くて読めなかった」
エビスじいちゃん「何言うておる!それはわしのほうじゃ!」
実際に彼らから生の声を聞いたのはエビスじいちゃんのほうだからかなりの緊張感はあったはずだ。
現役で仕事している理貴も大変な思いをしているが
息子として家族として共に駄菓子屋を支えるものとして指摘に対して向き合わなければいけない。
昨日は読まなかったが一度目を通す。
大雑把に箇条書きになっているが指摘された内容はわかりやすく、いわれるだろうと思ったこともやはり書いてあった。
指摘された点をまとめるとお菓子の種類数量問題、スペースの問題、駄菓子屋エビスの強み、開業の見通しの4つである。
理貴「やっぱり言われたか~わかってはいたけどよ~」
お菓子の種類数量問題についてだが本多の意見では息子の翔吉が十分あると言っていた一方で
本人はもっと充実して欲しいと言って問屋を利用するべきだと指摘した。
理貴「なるほど問屋か~う~んそうだよな~俺たちのやり方はコスパ悪いよな~」
玉井も同じような意見であるが問屋を利用するには開業届を提出して
認めてもらわなければ利用できないので開業の見通しとセットで考える必要がある。
今までエビスじいちゃんと理貴は他の店によってお菓子を買い出していた。
今回のお菓子はコンビニを3件ほどはじごして買い集めていたが
しかしこのやり方では交通費を含めコストパフォーマンスがよろしくないのは明らかだ。
エビスじいちゃんのサービス精神というお金がない子どもの客に値段を安く負けることも相まって
売上が仕入れ値を下回って経営は赤字に一向に傾いてばかりだ。
安く仕入れて高く売るといった小賢しい商売は時には必要かもしれない。
賢くできずともまずは問屋を利用して大量に仕入れて適正な価格で提供していきたい。
スペースの問題についてだが玉井から再び冷蔵ショーケースの言及があったそうだ。
冷蔵ショーケースがあれば空きスペースを活用することができるのだが
コスト的なことを考え現在は保留という旨であるということを伝えた。
今後の経営次第だが運用するのであれば畳を傷つけないようにと心配する声もあった。
翔吉らが言ったことがきっかけになっているが他の子どもたちから言われる場面もあるかもしれない。
しかし言われたくないのが理由で冷蔵ショーケースを設置をするのはどうかと思われる。
あの時は結局のところお菓子の種類や数がなかったため他の選択肢として飲み物が挙げられてしまったということである。
現在は季節は秋だが本格的に寒くなり冬の訪れという足音が聞こえてくる頃だ。
時間が解決してくれるかのように冷蔵ショーケースがなくてもそのまま飲み物を冷やすことができる環境になりそうだ。
だが暑い夏になれば自然と飲み物が欲しいという声がでてきてしまうだろう。
ここの駄菓子屋にはエアコンなど空調を管理するものがないため熱でお菓子がダメになる。
特にチョコ菓子や飴菓子が溶けたら悲惨だ。
溶けたチョコ菓子や飴菓子を提供するものならその客はさらに顔を赤くし怒り狂ってしまうだろう。
それだけでなく駄菓子屋経営するエビスじいちゃんにとっても厳しい環境になっている。
今年の夏に駄菓子屋を始めて準備中だった段階でもあったが
ほとんどはエビスじいちゃんの気分で店を開いていたが閉めている日のほうが圧倒的に多かった。
エアコンクーラーなしで35度以上の気温の中で駄菓子屋を経営するのは流石に無理がある。
定休日を入れる予定で当然年中無休ではないが定休日以外はいつも店が開いている状態にはしておきたい。
一応電気が繋がっているので先にエアコンの設置を検討しておくべきだ。
エビスじいちゃん「う~んショーケースよりもエアコンが欲しいのう~」
理貴「ここはエアコンないもんな」
今からでも駄菓子屋用のエアコンを買うべきか
理貴は家電通販サイトで冷蔵ショーケースの金額と照らし合わせながらスマホと睨めっこした。
値段を見てエアコンは安くてだいたい5万円が相場ではあるが設置費用で2万円ぐらいからなので8万円ぐらいの予算は必要だ。
エビスじいちゃん「やっぱりエアコンは高いじゃろ」
理貴「お金のことは気にしなくていいよ。」
エビスじいちゃん「おお理貴よ、それは助かるのう~」
気前がよくなった理貴にエビスじいちゃんは父親ながら息子が頼もしく感じた。
理貴は仕事をしていて安定的な収入を得ているので資金面においては頼らざるを得ない場面もでてくるかもしれない。
購入を考えていそうだが時期を見定めておいて負担をなるべく軽減させてやりたい。
エビスじいちゃん「安くなってくるところで買ったほうがいいんでねえか?」
理貴「来月ボーナスがあるからタイミング的にもいいんじゃないかって思ってな」
エビスじいちゃん「そうかボーナスか」
理貴は来月ボーナスが支給されるそうである。
それに関連したボーナスセールなどが家電量販店がイベントとしてやっていればエアコンを安く購入できるかもしれない。
一旦持ち越して年末年始のセールから検討していくのもありだ。
家電量販店で何度かリサーチしてみて安くなったところを狙うのが理想的な動きだ。
型落ちしてグレードダウンしていてもこの8畳ぐらいの広さなら十分空調を管理してくれると期待する。
エビスじいちゃん「ボーナスを貰えるとは言っても理貴じゃそんなに貰えんじゃろ」
理貴「まあ10万くらい入ればいいかもね」
エビスじいちゃん「エアコンは安いのでいいぞい」
理貴「ああそのつもり」
理貴のボーナスの支給額にはあまり期待していないエビスじいちゃんである。
来月はエビスじいちゃんの年金が支給されるが歯の治療と健康に充てるつもりなので
設備投資については理貴に頼っていくしかない。
エアコンは部屋の壁の上部に設置するためスペースは圧迫しないためこの和室の6畳をどうするかは決まらない。
空きスペースの問題が浮上しているということはつまり客の立ち入りスペースが狭いということである。
客の立ち入られる広さは石畳の2畳ぐらいで玄関としてみても変わりない感じで
今が立っている和室6畳がプライベートのため両方の立場においても立ち入るまたは立ち入らせるのは抵抗がある。
お菓子の見出しは玉井と本多も両方好印象だったが品数の指摘と合わせて空きスペースをどうするのかと問われた。
品数問題に関しては単純により多く買い揃えのが無難であり問屋で仕入れるためには開業届けを提出する必要がある。
ふと気づけばすべての問題は開業の見通しに集約されていた。
エビスじいちゃん「いざ本気でやるってなったらいろいろ考えないといけないのう~」
エビスじいちゃんは畳の上で寝転がり天井を覗く。
エビスじいちゃん「あのときな玉井が言ってくれたんじゃ好きなようにやっていいとな」
理貴「玉井店長、いいこと言うね~」
理貴「俺も玉井店長と同じように親父の好きなようにやってほしいな」
理貴「けどやっぱり利益も出してほしいな」
理貴「目的というか軸というかそういった駄菓子屋を経営していく理由みたいなの考えた方がいいんじゃないかな?」
昨日玉井が好きなようにやってみる提案に理貴も賛同しているが売上という結果を出してほしいのも念頭にある。
好きなようにとは自由にやっていいということでもあるが制限がないため
やるべきこととやりたいことも合わさって膨大になり目的地も見えない
頂上すらも見えない山をただひたすら登ることになってしまう。
だから目的を明確に軸を定めれば余計なコストをかけなくていい。
ここで言うコストとは大きく分けて駄菓子屋エビスの根元的なリフォームと果てしないお菓子の探求である。
スペースについてはある程度改善しなければいけないのだが
木造2階建ての小屋を一度立て壊して駄菓子屋向けに新築するところまで考えが行き着くほど
無数の手段と数えきれない選択肢に目が泳いでしまう。
お菓子についてもないよりもあったことには越したことはないが流行もあるし
現時点で販売されているお菓子を片っ端から買い揃えることだっていってしまう。
一旦は目標だけでも決めるべきであると思う。
エビスじいちゃんと理貴は今後の駄菓子屋エビスの在り方とどんな駄菓子屋にしていくか考えていく。
理貴「う~んあまり聞かなかったけど親父はどんな駄菓子屋にしたいんだ?」
理貴は父にどのような駄菓子屋にしていくのか問う。
未来を見据えた真剣な話だが将来や進路について家族と相談するみたいな感じにも見える。
エビスじいちゃんは起き上がり畳の上であぐらをかいて下を向く。
言われてすぐには言葉にできないが昨日のことを振り返りながら話した。
それが翔吉が言っていた駄菓子屋エビスの強みに繋がる話だ。
エビスじいちゃん「翔吉君がなわしの気前のよさを評価してくれたんじゃ」
理貴「あ~そういうことか~」
理貴「俺にとってはあまりよろしくないように見えちゃうけどね」
理貴「子どもたちにとってはありがたいんだよな~」
エビスじいちゃん「それに学校の近くにあるから子どもたちはありがたいって言ってたぞい」
理貴「うん、ここだったら学校の帰りとかでも通える距離だよね」
翔吉たちが通う桜林小学校から徒歩から帰る距離にあるため利便性は強みにできる一方で
玉井の息子である6年の颯太から近くにあること以外の強みも欲しいと意見した。
その意見に対して翔吉はエビスじいちゃんの気前のよさを評価してくれたのだ。
この前みたく採算度外視するほどのサービス精神については理貴の頭を悩ますものではあるが
子どもたちには満足を得ていて好印象を与えている。
その点については理貴も素直に嬉しく受け止めている。
失敗と思えた売上1000円は成功の糧となり翔吉の声が父である本多に響き
大人のお客さんひいては親子での来店までこぎつけたのだ。
過去最高額となった5000円は今後の駄菓子屋エビスの行く末を案じている。
これをさらなるお菓子の拡充のために充てるのが本来の使い道ではあるが
他の使い道も模索して駄菓子屋の装いを凝らしていきたいところである。
それにはまずエビスじいちゃんがどんな駄菓子屋にしていきたいかで決まってくる。
エビスじいちゃんは今まで駄菓子屋で起きたことを頭の振り返り口に出していく。
エビスじいちゃん「お菓子をめぐって子どもたちが互いに仲を深め合っているところをわしは目の当たりにしたんじゃ」
3度来店した翔吉を中心に見てそれを感じた。
エビスじいちゃん「だからわしの駄菓子屋はいや、星川家の駄菓子屋は子どもたちの交流を深める憩いの場にしたいのじゃ」
それを聞いて理貴は腑に落ちた。
単なるお菓子を買う場所でなく子どもたちの交流を深める憩いの場とすることを目的とするそうだ。
なぜお菓子を買うだけの普通の駄菓子屋の枠組みを超えてそのような着想を得ることができたのか
それは翔吉たちを初めいろんな人が関わって駄菓子屋のことを考えてくれたからだ。
またこの駄菓子屋エビスが発展途上であることも起因している。
圧倒的なお菓子の少なさに子どもたちは意気消沈してしまったが
エビスじいちゃん「オリーブ」で培ったサービス精神とおもてなしが子どもたちの満足に繋がったのではないのだろうか。
そして妻の恵美須のことを知り、それが駄菓子屋のことを考えるきっかけになったのかもしれない。
もちろん子どもたちだけじゃない玉井や本多といったかつての部下が時間を惜しまず協力してくれたことと
なによりも息子の理貴が支えてくれたからだ。
エビスじいちゃん「恵美須はきっとこういう駄菓子屋を目指したかったかもしれんな」
エビスじいちゃん「子どもたちが妻の仏壇に線香を立てていた時」
エビスじいちゃん「写真の恵美須の表情が明るく見えたんじゃ」
エビスじいちゃん「もっと早くこういうことに気づいてやれなくて悪かったな」
理貴「あの時はまだ親父は現役だったし遅くも早くもないと思うよ」
理貴「まだ成功したって訳じゃないからね」
目指すべき方向が見えてきたが理貴は現実的な目線で見ている。
当時慎重気味だった父の意志も尊重している。
駄菓子屋のみならず何かを始めるのは相当大変なことなのだから。
成功するかしないかその見通しは不透明。
失敗しないためにコストカット的な戦略をとりお菓子だけ買い揃えるだけにしてあるものだけに成り立たせていた。
検討中ではあるがエアコンや冷蔵ショーケースといった設備投資にお金をかけることに惜しまなくなりつつある。
この駄菓子屋エビスをエビスじいちゃんの第二の人生とするならば
いくら時間とお金をかけてでも思い描く駄菓子屋を実現してほしい。
子どもたちが交流を深める憩いの場とするならば客の立ち入りスペースはこんなに狭くてよいのだろうか。
客と商品を近づける作戦は玉井と本多は高評価を付けつつもひとまずこれでいいこととしており
やはり改善にする方向に向かわなくてはならない。
今はプライベートのスペースだがこの6畳を来客した人に踏み入れさせてよいのかどうかだ。
理貴「ところでどうする親父?このスペース」
理貴は和室畳をトントンと叩いて父に目を合わせる。
エビスじいちゃん「妻の仏壇に線香をあげてもらったりとか」
エビスじいちゃん「実家に招き入れるとかで」
エビスじいちゃん「どの客人も上がらせたのう~」
エビスじいちゃんの言うようにお菓子を買うか買わないか問わず客を畳へ上がらせたそうだ。
理貴「ふ~んそのお客さんたちはここのお菓子を買ってくれたのか」
エビスじいちゃん「一応買ってはくれたんじゃ」
理貴「上がらせるのは親父の自由だけど、買わなきゃいけないってどっかでそのお客さんは思っちゃうんじゃない?」
エビスじいちゃん「わしらにとっては都合がいいんじゃがな」
エビスじいちゃん「そう言えばあの女の子が言ってのう~」
エビスじいちゃん「お茶会みたいな感じだって」
お茶会みたいと指摘したのは翔吉たち1回目の来店の後に来た日葵という女の子だ。
理貴「お茶会か~ん?待てよ!」
お茶会と聞いて何か閃いた理貴。
理貴「交流を深めるのをコンセプトにするならお茶会もありなんじゃないか?」
理貴「元は和室部屋の倉庫だったんだし、ここにテーブルと座布団を置いて親父がお茶でも淹れたりしてさ」
エビスじいちゃん「なるほど!それはいい考えじゃ!」
エビスじいちゃん「じゃが来店してくれた人に全員それするんか?」
エビスじいちゃん「お菓子はどうするんじゃ?無料で出す分も用意するかそれとも買わせるんか?」
理貴「あ~う~ん一応商売だからな段取り的にお菓子を買ってからとか買うって約束をしてからとかになるんじゃないかな…」
理貴「けどお茶をもてなすまでは余計か…」
エビスじいちゃん「あ~どうすればいいんじゃ~」
いいアイデアは浮かんでいるもののどのように実現していくかはまだ決まらない。
駄菓子屋エビスをめぐるエビスじいちゃんと理貴の話し合いはまだ続くのであった。
続く