テキトーと適当の使い方

個人的に使いにくい言葉

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会話の中で出てくる「テキトーにやれば?」とか「テキトーでいいんじゃない?」とかの「テキトー」は
おそらくいい加減にやるとか大雑把にやるとかそのような意味で使われているのがほとんどなのかなと思う。
「テキトー」という言葉を使う場面は何をすれば正解なのか何をどうすればいいのか困っている相手に対して使い
「いい加減にやれば?」とか「大雑把にやれば?」とかストレートに言うのは好ましくないので
自分の判断で自分の正解だと思うことや自分の自由で考えればいいという意味を含めてそれに置き換えて
「テキトー」という言葉を使われるのではないのだろうか。
次に「適当」という言葉だがテストなどの問題文によく見かけており、
空欄に適当なもの埋めなさいだったり、選択肢の中から適当なものを選びなさいだったりなどの文章で使われることが多いだろう。
この「適当」という意味は完全な正解、100%正確、間違いなく適しているという意味で使われており
出題者が意図したものと合致するものを選択するや正解するものだけを答えるという意味で用いられるので
その点が自分の裁量で決めてもいい意味で使われる「テキトー」とは決定的に違うものになる。
それを踏まえた上で自分は小説など文章を書いているが「テキトー」と「適当」という言葉が個人的にどうしても使いにくいのだ。
「テキトー」という言葉はキャラクターの会話文で使われるのが一般的でありそれ以外の文章の中で「テキトー」を使うのは難しい。
論文に「テキトー」を使う文章はあまり見かけないしこれも個人的だが変に思う。
キャラAにテキトーにやればいいと言われてキャラBはテキトーにやったというふうに書けば楽そうだが表現的には微妙と思い
自分ならキャラAにそう言われたからキャラBは自分の好きなようにやってみたのほうが表現的にしっくりくるかなと思っている。
後、答えがない自分の好きのように書いていいようなアンケートなどの回答については
「テキトーに書いてください」という言葉で表現するのではなく「何かご要望があれば」とか
「お好きなように書いてください」とかそのような文章になるのがほとんど。
やっぱり「テキトー」を文章で書くのは難しいのかなと思う。
問題を出題する以外は「適当」という言葉も文章で書くのはかなり難しく
あるキャラAが選択問題で適当なものを選んだという文章で書くのは意味としておかしくて
話の流れや文章の前後で意味が変わってくると思うが問題を出題したキャラが答えを言うまではわからないため
間違ってる可能性だって否定できないからキャラAが選択問題で適当なものを選んだというのは表現的に変だと思われる。
この場面だとキャラAは自分が正解だと思うものを選択したというのが正しい表現であり
どちらかというと「テキトー」という意味のニュアンスになりやすい。
出題者側のキャラがキャラAの解答を見て自分が意図した答えと適当なものを書いてくれてたっと書けばいいかもしれないが
だったらキャラAの解答は正解だったと書けばスッキリしそうである。
解けるの方の解答は答えが1つに定まっている場合に使い
回すの方の回答は答えが1つに定まっていない場合に使うので
解答に対しては「適当」を使い、回答に対しては「テキトー」を使うことになるのだろう。
物語に不確定要素をつけ加えたり曖昧な表現でキャラクターを動かしたい時に「テキトー」という言葉を使いたいのに上手く使えないし
文章は文脈の流れやそれと適したものを書くのが普通だが肝心の「適当」という言葉を使うのが難しくて
今日まで自分は文章を書く際に一番悩んでいることである。
それもこれも原因は自分の文章力や国語力、そして表現力がまだまだ発展途上ということだ。
しかし今だけは誰よりも「テキトー」と「適当」の言葉を扱えていると思う。







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